組織の三菱!? EV拡販で連携…三菱自動車と三菱UFJ銀行[新聞ウォッチ]

三菱eKクロスEV
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  • BYD日本上陸
  • テスラ販売店(米カリフォルニア)

電気自動車(EV)中国大手のBYDが、日本市場への本格進出を発表するなど、EVの普及が遅れている国内でも競争が激しくなりそうだが、こうした中で、世界初の量産EVを販売した三菱自動車が、EVの拡販をめざして三菱UFJ銀行と提携するという。

きょうの日経が1面で報じているが、三菱自と三菱UFJ銀が近く、温暖化ガス排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」に向けて提携する包括契約を結ぶ方針。三菱UFJ銀は東京海上日動火災保険などとも同様に提携しているが、車大手とは初めてのほか、国内の車大手と大手行がEV販売で連携するのも初となるとも伝えている。

記事によると、三菱UFJ銀が8月にも、国内に約480ある本店・支店のうち法人営業を担う約200拠点でEVの販売仲介を開始。法人顧客の約120万社からEV購入に関心のある顧客を選び、三菱自へ紹介するという。三菱自の担当者は銀行側から紹介を受けた企業に赴いてEVを売り込み、法人向けの販売促進につなげる狙いのようだ。

三菱グループは、中核企業26社で構成する「三菱金曜会」を結成しており、三菱UFJ銀(旧三菱銀行)は、三菱商事、三菱重工業とともに「御三家」と呼ばれている。リコール隠し問題などが発覚して三菱自が経営危機に陥った時にも、この3社を中心に救済の手助けをするなど「組織の三菱」の底力を見せつけた。だが、三菱グループの社員がキリンビールを注文するように、果たしてEVの拡販でも相乗効果を発揮することができるのか。

BYD日本上陸BYD日本上陸

2022年7月22日付

BYD中国EV大手日本参入(読売・10面)

●三菱自・三菱UFJ EV販売で提携(読売・10面)

●感染最多「今後も更新」専門家組織予測、国内18万人確認(朝日・1面)

●夢見せられず弱る組織力、全トヨタ労連、参院選「どぶ板」議席死守、旧民主系迷走、関心薄れる組合員(朝日・4面)

米テスラ増収増益、生産面に制約、伸び鈍化、4~6月期(朝日・9面)

スバルスズキがリコール(朝日・27面)

ガソリン3週連続値下がり(毎日・8面)

●貿易赤字最大7.9兆円、上半期(産経・1面)

●日銀大規模緩和を維持、円安より景気下支え優先(東京・3面)

●脱炭素、EV一辺倒に警鐘、トヨタ会長講演、水素社会にも言及(東京・7面)

HIS、窮余の資金捻出、ハウステンボス売却へ(日経・17面)

●海運3社、今期純利益大幅上方修正、コンテナ船好調(日経・17面)

《福田俊之》

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