VWのピックアップトラック『アマロック』新型、12インチ縦長ディスプレイ採用へ…今夏実車発表予定

ディスプレイがダッシュボードから浮かんで見えるフローティングデザイン

フォードモーターとの提携を生かして共同開発

全長は現行比プラス100mmの5350mmに

フォルクスワーゲン・アマロック 新型
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  • フォルクスワーゲン・アマロック 新型のほぼ量産モデルのスケッチ
  • フォルクスワーゲン・アマロック 新型のティザー写真
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  • フォルクスワーゲン・アマロック 新型のプロトタイプ
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  • フォルクスワーゲン・アマロック 現行型

フォルクスワーゲンは6月13日、今夏ワールドプレミアする予定の新型『アマロック』(Volkswagen Amarok)に、最大12インチの大型ディスプレイを採用すると発表した。

◆ディスプレイがダッシュボードから浮かんで見えるフローティングデザイン

フォルクスワーゲン・アマロック 新型のほぼ量産モデルのスケッチフォルクスワーゲン・アマロック 新型のほぼ量産モデルのスケッチ

ダッシュボード中央に配置されるディスプレイのサイズは、仕様に応じて、10~12インチとなる。このうち、最大サイズの12インチ仕様は縦長デザインで、ダッシュボードから浮かんでいるように見えるフローティングデザインとした。

12インチの縦長ディスプレイは、デジタルコックピットを構築する。フォルクスワーゲンは、デジタル機能と人間工学に配慮して、最適にボタンをレイアウトし、直感的に操作できるプッシュ&ロータリースイッチを組み合わせている。

このディスプレイを通じてカスタマイズできる30以上の先進運転支援システム(ADAS)が用意される。それらの20以上が、初めてアマロックに搭載されるもので、レーンキープとレーンチェンジアシスタント、スピードアシスタント、アラウンドビューと道路標識認識が含まれている。

「We Connect Navigation」などのオンラインサービスや、エアコン、インフォテインメント、駐車アシスタント、専用のプレミアムサウンドシステムの操作など、ユーザーと車両の間のやり取りは、センターコントロールパネルから簡単に操作できるようにした。ディスプレイの下は、スイッチが配置されており、さまざまな機能に迅速かつ直接的にアクセスできるという。

◆フォードモーターとの提携を生かして共同開発

フォード・レンジャー 新型フォード・レンジャー 新型

フォードモーターとの提携を生かして、共同開発される。フォルクスワーゲングループとフォードモーターは2020年6月、戦略的提携を結んだ。戦略的提携は、両社の競争力を強化し、世界的な顧客ニーズによりよく応えるのが狙い。両社はこの戦略的提携を受けて、複数の新プロジェクトを立ち上げた。

そのひとつが、フォードモーターが開発した中型ピックアップトラックの『レンジャー』新型をベースにしたフォルクスワーゲン車を、フォルクスワーゲン商用車ブランドが、新型アマロックとして、2022年から欧州など一部の市場に投入するというものだ。

フォードモーターは2021年11月、新型フォードレンジャーを発表した。新型アマロックは、この新型レンジャーと車台などを共有する。両車の外観はフロントマスクなどが異なっており、フォルクスワーゲンのオールラウンダーとして、強さとパワーを明確に表現することを目指す。フォルクスワーゲンのDNAが、エクステリアとインテリアの両面に明確に表現されるという。

◆全長は現行比プラス100mmの5350mmに

フォルクスワーゲン・アマロック 現行型フォルクスワーゲン・アマロック 現行型

エクステリアは、最新のフォルクスワーゲンのデザイン言語を導入し、表現力豊かなフロントマスクを構築する。新型の全長は、現行型に対してプラス約100mmの5350mmに拡大する。全幅も40mm以上ワイド化される。

新設計のインテリアは、快適さ、操作コンセプト、コネクティビティの面で、グローバルな1トンBセグメントのピックアップトラックの基準を新しいレベルに引き上げることを狙う。ボディサイズの大型化によって、後席乗員足元の空間を拡大する。現行型と同様、欧州規格の「ユーロパレット」がホイールハウスの内側に収まる設計とした、としている。


《森脇稔》

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