プレミアムSUVに「専用設計タイヤ」というアンサーを… ブリヂストン“ALENZA”という最適解を清水和夫が試す

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プレミアムSUVに「専用設計タイヤ」というアンサーを…ブリヂストン“ALENZA”という最適解を清水和夫が試す
  • プレミアムSUVに「専用設計タイヤ」というアンサーを…ブリヂストン“ALENZA”という最適解を清水和夫が試す
  • ブリヂストン「ALENZA LX100」
  • ブリヂストン「ALENZA 001」
  • モータージャーナリスト 清水 和夫氏
  • ブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tron
  • ブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tron
  • ブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tron
  • ブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tron

プレミアムブランドのSUVが売れている。謂わばそんなオンロード志向のSUVに似合うタイヤはあるのだろうか。

SUVユーザーの中でも、そろそろ新車に乗り換えるか、それとも乗り続けるかを悩んでいる人は少なくないだろう。というのも、半導体などの影響でメーカーは生産が減少し、新車を注文してもすぐには納車できないからだ。

今回はそんなプレミアムSUVユーザーのために、ブリヂストンが開発したSUV専用設計タイヤ「ALENZA (アレンザ) 」のインプレッションをお届けしたい。

SUV“専用設計”が意味するところとは…?

早速、ALENZAのプロフィールを紹介するが、その前にそもそもSUV用タイヤとはどんな性能を重視して作られているのかを考えてみる。そのカギは、SUVというクルマが普通のセダンとどのような違いがあるのかだ。まずはスペックから追いかけてみる。

プレミアムSUVに「専用設計タイヤ」というアンサーを… ブリヂストン“ALENZA”という最適解を清水和夫が試すプレミアムSUVに「専用設計タイヤ」というアンサーを… ブリヂストン“ALENZA”という最適解を清水和夫が試す

SUVの語源は「スポーツ・ユーティリティ・ビークル」。アメリカの西海岸の若者の間で生まれたクルマの使い方だ。「ダッド(父親)のピックアップトラックにサーフボードを載せて遊ぶ」というイメージなのだ。つまり自動車メーカーが作った呼び方ではなく、完全にライフスタイルから生まれた造語なのである。つまり、SUV用のタイヤにはスポーティで快適な性能が求められている。

ブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tronブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tron

機能的にも背が高くて視界が良いので、人気が高い。だが、背が高いので、高速安定性や乗り心地が気になるところだ。そこでALENZAは2つのコンセプトで設計された。1つは運動性能を重視した「ALENZA001」もう1つはより乗り心地を重視した「ALENZA LX100」だ。

ブリヂストン「ALENZA LX100」装着 / ボルボ XC60 プラグインハイブリッドブリヂストン「ALENZA LX100」装着 / ボルボ XC60 プラグインハイブリッド

高い運動性能を有するプレミアムSUVにはALENZA 001という解答

ブリヂストン「ALENZA 001」ブリヂストン「ALENZA 001」

「ALENZA 001」はコンフォートタイプの「LX100」とトレッドパターン(タイヤの顔)を見るとその違いが明らかだ。より高いコーナリング性能を発揮するために、タイヤのショルダブロック(外側)が大きめでより大きな荷重に耐えられるようになっている。また主溝は「LX100」と同じく4本配置されているので、ウェット性能は安全性につながるので共通の考えで設計されている。

ブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tronブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tron

「ALENZA001」の差別化はより大きな力を支えるので、その摩耗性能も重視されている。聞き慣れない言葉として「チャンファリング」というブロックの角を面取りする技術が採用されている。タイヤでは珍しいが、クルマの歯車の面取り加工では標準化されている技術だ。よりスポーティでプレミアムなSUVには「ALENZA001」が似合っているはずだ。

オンロード/運動性能重視の「ALENZA 001」の詳細はこちら

さらなる静寂と上質な乗り心地を追求したALENZA LX100という解答

ブリヂストン「ALENZA LX100」ブリヂストン「ALENZA LX100」

一方、コンフォートタイプの「ALENZA LX100」にはどんな技術が採用されたのだろうか。まずは静粛性としなやかさがポイントとなるので、トレッドパターンはブリヂストンの高級タイヤとして定評があるREGNO(レグノ)の技術を応用している。

ブリヂストン「ALENZA LX100」装着 / ボルボ XC60 プラグインハイブリッドブリヂストン「ALENZA LX100」装着 / ボルボ XC60 プラグインハイブリッド

また、ロードノイズを低減するために、摩耗後も高周波ノイズの抑制が持続させるシークレットグルーブと、ダブルブランチ型消音器という機能を盛り込み、更なる静粛性向上を実現した3Dノイズ抑制グルーブという2つのグルーブが採用されている。これは新品時で同社DUELER H/L850に比べ22%、摩耗時では9%も静粛性向上*を実現している。

*詳しくはALENZA公式サイトをご参照くださいませ。

今後、電動化SUVが増えてくるが、クルマのキャラクターに応じて「ALENZA 001」「ALENZA LX100」のチョイスが可能ということになる。

オンロード/静粛性重視の「ALENZA LX100」の詳細はこちら

自分自身のライフスタイルも見つめて最適なタイヤと出会う

実際にプレミアムSUVに装着して走ってみた印象をレポートする。まずはスポーツ志向の「ALENZA 001」。今回はウェットを試すことはできなかったが、高速道路と市街地を試乗した。テストカーのアウディe-tronはバッテリーEVなので、モータートルクは計り知れないほど大きい。

ブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tronブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tron

タイヤ的には辛いはずだが、そんな大きなトルクをしっかりと受け止め、路面に駆動力を伝える。加速は文句ないし、高速走行の安定性もより安心できる。ステアリングに感じる安心感の源となる手応も十分だ。プレミアムSUVのパワートレーンは電動車やディーゼル車が多く、そのトルクが大きいモデルには「ALENZA 001」を勧めたい。

ブリヂストン「ALENZA LX100」装着 / ボルボ XC60 プラグインハイブリッドブリヂストン「ALENZA LX100」装着 / ボルボ XC60 プラグインハイブリッド

そして「ALENZA LX100」ボルボXC60プラグインハイブリッドでテストした。エンジンとモーターの連携なので、走行条件ではエンジンで走ることになる。いずれにしても、静かさとしなやかさが重要なので、まずはロードノイズをチェックした。路面の荒々しさで音が大きく変化するが、さすがにREGNO譲りの静粛性だ。

モータージャーナリスト 清水 和夫氏モータージャーナリスト 清水 和夫氏

高速走行は十分快適なドライブが楽しめた。ステアリングは軽めだが、センター付近の手応はしっかりとしている。じつはステアリングは重い軽いではなく、センター付近と操舵したときの手応えの変化が重要なので、その意味では「ALENZA LX100」は合格だ。

もし、車検を迎えるSUVを所有しているなら、新車に乗り換えることはむしろカーボンニュートラル的には好ましくないので、タイヤを変えて、再び愛車とじっくり付き合うのもいかがだろうか。そんなとき「ALENZA」をチョイスすると、むしろ新車のときよりも、フレッシュな走りが期待できるかもしれない。

ALENZA…それは再び愛車をじっくり見つめ直せるタイヤかもしれない

ブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tronブリヂストン「ALENZA 001」装着 / アウディe-tron

今回、SUV専用設計タイヤとして登場した「ALENZA」は、オンロード用に限定している。オフロードも走れるオールテレイン(全地形)は従来の「DUELER」ブランドに専任する戦略だ。

オンロードの「ALENZA」、オールテレインの「DUELER」、そしてウィンタータイヤとしてスタッドレスの「BLIZZAK」というラインアップの中から、SUV用のタイヤをチョイスすることになりそうだ。

ブリヂストン「ALENZA LX100」ブリヂストン「ALENZA LX100」

クルマの多様化で、タイヤも多様化している現在は、そのタイヤ選びはコツがいる。どんなクルマで、どこまで走るのかという自分自身のライフスタイルをしっかりと見つめることが重要だ。とくにバッテリーEVユーザーは、充電場所ではガソリンスタンドのようにタイヤの空気まで確認や注入することができないので、注意する必要がある。空気圧チェックはすべてのクルマのオーナードライバーが忘れてはいけない仕事なのである。ぜひこれらを意識した上で、ブリヂストン「ALENZA」に一度触れてみて欲しい。

ブリヂストン『ALENZA』公式webサイトはこちら

清水 和夫|モータージャーナリスト
1954年生まれ東京出身 武蔵工業大学電子通信工学科卒。1972年にモータースポーツを始め卒業後プロのレースドライバーとなる。その後、モータージャーナリストとして活動を始め、自動車の運動理論や安全技術を中心に多方面のメディアで執筆・講演活動を行う。ITS、燃料電池車、環境問題に留まらず各専門分野に整合した総合的に国際産業自動車産業論を論じるようになる。TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。2009年はNEDOの『革新的次世代低公害車』の委員も務めている。

《清水和夫》

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