富士山の銘水グループの富士ウェーブは5月25日、山梨県、甲斐市、日本航空学園、富士山の銘水の5者が電界結合方式によるEVワイヤレス走行中給電の実証実験に向けて連携協定を締結したと発表した。
5者は日本航空学園の敷地内に全長約500mの周回コースを設け、世界初の電界結合方式によるEVワイヤレス走行中給電の本格的な実証実験を実施する。
電界結合方式はコンデンサと同じ原理で物理的距離のある二対の金属平板間で電力を送電する方式。EVにワイヤレス給電しながら走行するため、給電効率が高く、電池が不要または容量の小さいものを搭載するだけですむため、車両本体価格を抑えることができる。
また、EVのワイヤレス走行中給電は、バッテリーEVや燃料電池車と比べて利便性、安全性、環境性に優れているとしている。富士ウェーブは今後、電界結合方式のワイヤレス給電技術を活用し、自動車のほか、電車などのモビリティ分野や家電分野などに積極的に展開していく方針。