工業用水で大規模漏水、トヨタなど一部工場で稼働停止[新聞ウォッチ]

明治用水頭首工:仮設ポンプ設置状況
  • 明治用水頭首工:仮設ポンプ設置状況
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まさに「寝耳に水」である。新型コロナや半導体不足などの影響で自動車などの工場が停止するニュースにはあきあきしていたが、今回は違う。取水施設の川底に穴があいて漏水が発生したのが原因だそうだ。

愛知県豊田市にある矢作川の水門「明治用水頭首工」で大規模な漏水が発生し、流域の豊田市など9市3町の131事業所に工業用水を供給する「西三河工業用水」の取水ができず、給水が全面停止する恐れがあるという。

愛知県が発表したもので、きょうの各紙も「愛知の工場用水一部停止、トヨタ・ガイシなど影響」(日経)などと、社会面や経済面で大きく報じている。

それによると、トヨタ自動車は5月18日夕、部品を生産する本社工場の稼働を停止。部品供給が滞るため、多目的スポーツ車(SUV)の『RAV4』を生産する豊田自動織機の長草工場の2ラインを、きょう19日昼間は停止する予定で.約600台の生産に影響するという。東海理化は豊田市の上水道で代替し、アイシンやデンソーも井戸水や備蓄水への切り替えで当面は対応するそうだ。

また、愛知県岡崎市に完成車工場がある三菱自動車では、工場の稼働については井戸水を使って継続しており「すぐに止めるという状況ではない」などとコメントしている。

漏水した取水施設では復旧の見通しが立たず、少なくとも今後数日間は応急措置で仮設のポンプを設置して取水を進め、当面、まずは工業用水の需要を賄うことを目指すそうだが、工場では“節水”の徹底も呼び掛けているという。

それにしても、トヨタに限っても、新型コロナ感染拡大に加えて半導体不足、さらには仕入れ先のサイバー攻撃に震度6強の東北地震、直近では中国のロックアウトなどの影響で、国内工場の稼働停止が相次ぎ、今年に入ってから一時停止や減産などの告知は10回以上。これでは納車が遅れるのは無理もない。

2022年5月19日付

●ガソリン補助また上限に、引き上げ後わずか3週(読売・9面)

●取水施設漏水、企業に影響、愛知工場給水停止の恐れ(読売・28面)

●ソニー「脱炭素」目標10年前倒し「40年に達成」(朝日・9面)

●景気回復足元に光、GDPマイナス、GW活況旅客業好調(毎日・3面)

●車陸送ロシア撤退へ、日本郵船、現地で売却視野(日経・1面)

●ANA、旅先はスマホの中、現実は旅行プランに誘導(日経・12面)

●銘柄診断、マツダ・一時年初来高値、増配、個人が物色買い(日経・17面)

《福田俊之》

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