日本ミシュランタイヤは、5月12日から14日の3日間、パシフィコ横浜で開催される「ジャパントラックショー2022」に出展。「ミシュランの考える物流新時代」をテーマに、タイヤ使用プロセスのDX化を図る最新のソリューションを紹介する。
ジャパントラックショーは、物流・輸送企業150社、5万人を超える来場者が集まる日本最大のトラック関連総合展示会。2016年からスタートし、隔年で開催されてきたが、3回めとなる予定だった2020年はコロナ禍により中止を余儀なくされた。4年ぶりの開催となる今回のテーマは「物流、新時代へ」。新しい時代を生き抜くための最新情報や技術が集結する。
ミシュランブースでは、路面の磁気スキャナーでタイヤ摩耗をミリメートル単位の精度で瞬時に自動測定する「ミシュラン クイックスキャン」を日本初公開。すべてのブランドのタイヤと車両を、天候にかかわらず測定でき、電気機器なしで簡単に設置可能。特許出願した15以上のツールに加え、独自の人工知能アルゴリズムでタイヤデータを精査分析する。
また、RFID内蔵タイヤを装着する大型トラック車両を展示する。タイヤの個体管理に必須のRFID(Radio Frequency IDentification)は、ICタグを利用し無線通信によってモノを自動的に識別・管理する技術。ミシュランは、RFIDタグを内蔵することでタイヤをIoT化し、生産工場出荷から販売店での在庫、車両装着、リグルーブ、リトレッド、リサイクルまでの使用履歴全体の個体管理を目指し、2024年までに自社製のすべてのタイヤにRFIDを搭載する計画だ。
「MRN GO」は2021年11月より提供を開始した、タイヤ業界初の大型トラック向けレスキューサービスのデジタルアプリケーション。スマートフォンにダウンロードしたアプリケーションのSOSボタンを押すことで、タイヤの故障画像と、タイヤ内温度や空気圧情報をコールセンターに事前送信できる。コールセンターはレスキュー作業店に位置情報およびトラブルの正確な情報を伝えることができ、効率的な出動準備を支援し、故障車両のダウンタイム削減に繋げる。
2021年12月から提供を開始している「ミシュラン タイヤケア」は、タイヤメンテナンスを予測可能にし、タイヤ点検の省力化を図るデジタルソリューションだ。測定機器とアプリケーションを使用してタイヤ点検を実施。自動作成される点検レポートからメンテナンス時期を予測し、タイヤマネージメントを可視化する。
このほかブースでは、車両の輸送効率向上と環境負荷低減に貢献するワイドシングルタイヤ「ミシュラン X One」、バン・ライトトラック用全天候型タイヤ「ミシュラン アジリスクロスクライメート」などを出展する。