家畜ふん尿で燃料電池車が走る…カーボンニュートラル水素を供給

家畜ふん尿由来のバイオガスから製造する水素を製造・販売する合弁会社「しかおい水素ファーム」のロゴ
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エア・ウォーターのグループ会社エア・ウォーター北海道と鹿島建設は3月4日、北海道河東郡鹿追町で国内唯一となるカーボンニュートラルな家畜ふん尿由来の定置式水素ステーションを整備すると発表した。

両社は家畜ふん尿由来のバイオガスから作られる水素を製造・販売する合弁会社「しかおい水素ファーム」を設立した。資本金は1億円で、エア・ウォーター北海道が51%、鹿島が49%出資する。

国内有数の家畜ふん尿の処理施設である鹿追町環境保全センターからメタン発酵により生成されたバイオガスの供給を受け、水素を製造する。家畜ふん尿を由来とする水素は、国内で初めて。水素製造能力は約70Nm3/h(=毎時70標準立方メートル)。

製造した水素は製造設備に隣接する定置型水素ステーションで燃料電池自動車(FCV)や燃料電池フォークリフトなどへの充填販売する。また、高圧容器で運搬して鹿追町や近隣の施設の燃料電池へ供給販する。産業用水素として工場への供給も視野に入れている。

《レスポンス編集部》

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