フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は3月3日、ドイツ・ヴォルフスブルクの技術開発部門を再編すると発表した。
今回の再編の狙いは、新しい開発プロセスの構築にある。ソフトウェアや将来のフォルクスワーゲンのEVプラットフォーム「SSP」などに焦点を合わせる。これにより、開発時間が現行比でおよそ25%短縮され、新しいソフトウェア導入の速度が向上し、製造プロセスが大幅に効率化することが期待されるという。
フォルクスワーゲンは将来的に、新型車の開発プロジェクトを現在のおよそ54か月から、およそ40か月で完了させる予定だ。技術開発部門は、製造部門と緊密に連携することにより、車両1台あたり約10時間の生産時間を目標に掲げる。
フォルクスワーゲングループは、中期経営戦略の「NEW AUTO」において、世界をリードするEVメーカーになることを目指している。フォルクスワーゲンは2030年までに、ヨーロッパにおける車両販売全体に占めるEVのシェアを少なくとも70%に、北米と中国で少なくとも50%に増やすことを目指している。