メルセデスベンツ、ディーゼル車1万台をリコール…出力低下やなど不具合発生

メルセデスベンツ GLC
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メルセデス・ベンツ日本は2月16日、『GLC220d』などディーゼルモデル9車種について、クーラントポンプに不具合があるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。

対象となるのは『C220d』『C220dステーションワゴン』『GLC220d 4マチック』『GLC220d 4マチック クーペ』『GLE300d 4マチック』『GLE400d 4マチック』『GLE300d 4マチック クーペ』『S400d 4マチック』『GLS400d 4マチック』の9車種で、2019年1月8日~2021年11月25日に輸入された1万0339台。

対象車両はディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御が行われている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがある。そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯する、出力が低下する、ブレーキ倍力装置の機能が低下する等の不具合が発生し、排気ガスの再循環装置(EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合は、MIL点灯とともに排ガスが悪化し、さらに短絡が発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

改善措置として、全車両、EGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。また、負圧回路の点検を行い、冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は、新品に交換を行う。

不具合は7件発生、事故は起きていない。ドイツ本社からの情報および市場からの報告によりリコールを届け出た。

《纐纈敏也@DAYS》

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