国土交通省は1月11日、電動車の派遣実証を札幌市で実施すると発表した。台風や地震などによる停電が発生した場合、電動車を「移動式電源」として活用することで、避難所に給電することができる。
2019年房総半島台風で停電の際には自動車メーカーが被災地に電動車を派遣、外部給電機能を活用した活動が行われた。また、停電発生時、避難所等に電動車を迅速に派遣し、円滑な災害対応に貢献するため、自治体と自動車メーカーが連携協定を締結する動きが全国で加速している。
国土交通省では、こうした活動を支援・促進するため「避難所等における電気自動車等を活用した電力供給支援事業」の中で、自治体、自動車メーカー・ディーラーの協力を得て、避難所等への電動車の派遣する訓練を実施する方針で、1月14日に札幌市で実証する。
実証には札幌市、札幌トヨタ自動車、札幌トヨペット、トヨタカローラ札幌、ネッツトヨタ札幌、ネッツトヨタ道都、トヨタ自動車が協力する。実証では、電動車を配車するアプリを活用して札幌市立新光小学校に電動車を派遣するとともに、電動車から災害用投光器へ給電する。