ホンダの新オフロード仕様、「トレイルスポーツ」…第一弾『パスポート』は今冬米国発売へ

CR-Vの上に位置する中型SUV

3.5リットルV6エンジンに電子制御4WD「i-VTM4」

専用の内外装を備えた「トレイルスポーツ」

ホンダ・パスポート の2022年モデルの「トレイルスポーツ」
  • ホンダ・パスポート の2022年モデルの「トレイルスポーツ」
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ホンダの米国部門は12月6日、『パスポート』(Honda Passport)の2022年モデルを今冬、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、3万7870ドル(約430万円)だ。

◆CR-Vの上に位置する中型SUV

パスポートはもともと、ホンダが1990~2000年代に北米市場で販売していたSUVだ。いすゞからSUVの『ロデオ』のOEM供給を受けて、1994年からホンダがパスポートとして現地で販売していた。1998年には2代目にモデルチェンジを行うが、2002年に生産を終了している。

現行パスポートは2019年2月、16年ぶりに車名復活して、米国市場で発売された。現行パスポートは、ホンダの北米でのSUVラインアップにおいて、4番目のモデルとなる。日本市場にも導入された『CR-V』と北米専用のミドルクラスSUV『パイロット』の間を埋めるSUVに位置付けられる。現行パスポートは、ホンダR&Dアメリカが設計と開発を担当し、ホンダの米国アラバマ州リンカーン工場で生産を行う。

現行パスポートは、より力強い走りと幅広いパーソナルユースに対応した5人乗りのミドルサイズSUVだ。一般道での洗練された走りとオフロードでの高い走破性を両立させるとともに、クラストップのゆとりある室内空間を追求している。

ホンダ・パスポート の2022年モデルの「トレイルスポーツ」ホンダ・パスポート の2022年モデルの「トレイルスポーツ」

◆3.5リットルV6エンジンに電子制御4WD「i-VTM4」

直噴3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンは、最大出力280hp/6000rpm、最大トルク36.2kgm/4700rpmを発生する。トランスミッションは9速ATで、力強くスムーズな走りとダイレクトなレスポンスを追求する。

路面状況に合わせて前後輪の駆動力配分をコントロールする電子制御4WDシステム、「i-VTM4」を搭載した。砂地、泥道、雪上など各シーンに最適化した4つの走行モードを切り替えできる「インテリジェント・トラクション・マネージメント」を組み合わせることで、さまざまな状況下で高い走破性と走行安定性を実現した、と自負する。

2022年モデルには、最新の「ホンダ・センシング」を標準装備した。ホンダ・センシングには、前面衝突警告(FCW)を備えた衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)、車線維持支援システム(LKAS)、車線逸脱警告(LDW)を備えた道路逸脱軽減(RDM)システム、アダプティブクルーズコントロール(ACC)が含まれている。また、新機能として、後席リマインダーと後席シートベルトリマインダーが装備されている。

ホンダ・パスポート の2022年モデルの「トレイルスポーツ」ホンダ・パスポート の2022年モデルの「トレイルスポーツ」

◆専用の内外装を備えた「トレイルスポーツ」

パスポートの2022年モデルには、SUVやピックアップトラックにオフロード仕様車として設定される新シリーズ『トレイルスポーツ』が用意された。トレイルスポーツ第一弾モデルが、パスポートの2022年モデルとなる。

パスポートのトレイルスポーツでは、専用の内外装を採用した。エクステリアは、グリルが専用デザイン。前後バンパーには、シルバー仕上げのスキッドガーニッシュが備わる。オレンジの「TrailSport」エンブレムが、フロントグリルとテールゲートに添えられた。「Passport」と「AWD」のエンブレムは、クロームからグロスブラックに変更されている。マシーン加工された18インチアルミホイールも、トレイルスポーツの専用デザインだ。走行安定性を向上させるために、前後のトレッド幅は10mm拡大された。タイヤは245/60R18サイズを装着する。

室内では、ステアリングホイール、ドアパネル、シートにオレンジ色のコントラストステッチが添えられた。フロントシートのヘッドレストとオールシーズンラバーフロアマットには、TrailSportのロゴが刺繍された。メーターはグレーの照明とホワイトの指針に、専用の黒いクロームゲージサラウンドを追加する。夜間には、足元、オーバーヘッドコンソール、ドアハンドルポケット、ドアトレイ、カップホルダーを、琥珀色のアンビエント照明が照らす、としている。

《森脇稔》

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