メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は12月2日、電動化、デジタル化、自動運転などの分野に2022~26年、総額600億ユーロ(約7兆6560億円)を投資すると発表した。
メルセデスベンツは、2025年以降に発表する次世代車台を、すべてEV専用にする計画だ。そして、市場の状況が許せば、2030年から販売する全モデルをEVにするために、準備していく。
メルセデスベンツは2019~25年の間に、設備投資と研究開発費を20%以上削減する取り組みを進めている。これは、EVへの投資を優先するためだ。標準化されたバッテリープラットフォームとスケーラブルな車両アーキテクチャの採用が、バッテリー技術の進歩とともに、車両のコスト削減に貢献すると見込む。EVの車両価格に占めるバッテリーコストの割合は、今後10年間で大幅に減少すると予想している。
ダイムラートラックの分社化に続いて、メルセデスベンツは乗用車とバン事業における収益性向上と成長に焦点を合わせる。電動パワートレインとソフトウェアの分野で、主導的地位を目指していく。
メルセデスベンツのオラ・ケレニウスCEOは、「目標は高級車セグメントとプレミアムバンの分野において、技術的なリーダーシップを打ち立てること」と述べている。