フォルクスワーゲン乗用車ブランドは10月28日、2021年1~9月の世界新車販売の結果を発表した。総販売台数は379万4800台。前年同期比は3.3%増と、3年ぶりのプラスとなった。
1~9月の市場別販売は、最大市場の中国(香港を含む)が、前年同期比5%減の185万7000台と、3年連続で前年実績を下回った。中国を除いたアジア太平洋地域は、11.7%増の9万6600台とプラスに転じた。
また、北米の1~9月実績は、前年同期比22.9%増の40万9000台と、回復を果たした。南米も9%増の28万8500台と増加している。
西欧は1~9月、前年同期比8.7%増の86万3400台と、3年ぶりのプラスだった。中央と東欧も、9.2%増の17万1200台と回復した。中東とアフリカも28.4%増の10万9100台と、プラスに転じた。
日本は1~9月、2万7768台を登録した。前年同期比は2.4%減と、3年連続で前年実績を下回った。そんな中、新型コンパクトクロスオーバー車の『Tクロス』に対する需要が増している。フォルクスワーゲンのSUVシリーズの中で最も小さなコンパクトSUVがTクロス。2021年1月~9月における登録台数が7296台となり、輸入SUVカテゴリーにおいて、第1位を獲得している。