◆全世界の約200万台のBMWが対象

今回のリモートソフトウェアアップグレードでは、「BMWオペレーティングシステム7(OS7)」の最新バージョンが車両にインストールされる。新機能は、「My BMWアプリ」のユーザーが開始から2週間、独占的にダウンロードできる。その後、アップグレードは、すべての顧客が車両に直接、自動でダウンロードできるようになる。
My BMWアプリは、スマートフォンを通じて顧客と車両を接続し、インテリジェントなインターフェースに変える。このアプリは、新しいリモートソフトウェアアップグレードを車両にダウンロードできるようにするだけでなく、ドライブの計画やサービスの予約を行うことも可能。 My BMWアプリは2021年11月から、EVの機能強化や、車両の状態に関する情報などを提供する機能が追加される予定だ。
最新のアップグレードでは、世界中の30以上のモデルの約160万台が、ソフトウェアを直接更新できるようになる。また、BMWオペレーティングシステム7の現在のバージョン「Ver. 21-07」を、以前のソフトウェアを搭載する約40万台に展開することも可能になる。
◆先進運転支援システムの機能を強化

クラウドベースのナビゲーションシステムの「BMWマップス」もアップデートされる。「RTTI(リアルタイム交通情報)」を通じて、交通情報データをより包括的に収集することにより、到着時間をさらに正確に予測することができるようになる。
「スポティファイ(Spotify)」のポッドキャストプレイリストが、「BMW Connected Music」を通じて車内で利用できるようになる。Spotifyアプリからログインすると、BMW Connected Musicがこの機能を自動的にアクティブにする。
ドライバー検出機能が強化される。これにより、車両のキーが車内のどこにあるかに関係なく、正しいドライバープロファイルがロードされるという。
◆M3とM4に新開発の「BMW Mサウンドコントロール」

また、Bluetoothを通じて車両に接続されたAndroidスマートフォンのボリューム調節により、音楽やポッドキャストをストリーミングするためのサウンドエクスペリエンスも向上させる。
2018年以来、BMWオペレーティングシステム7とリモートソフトウェアアップグレード機能は、BMWのドライバーに、迅速かつ簡単な方法で最新のソフトウェアを提供し、車両を最新の状態に保つことを支援してきた。新しい機能は、無線で車両に簡単にインポートできる。インストールファイルは、バックグラウンドで車両に用意されている。大がかりなアップデートでも、インストールに20分以上かかることはほぼない、としている。