マリナーのチームはアーカイブを調査し、その起源が1930年代にまで遡る数多くのエクステリアカラーを発見した。ダブグレー、クラレット、オールドイングリッシュホワイト、オックスフォードブルーの4色は、最新のベントレー車に塗装した場合、クラシックな雰囲気を醸し出すという。
ベントレーの英国クルー本社工場では、すべての塗装は熟練した手作業で塗布される。さらに、最新のロボット技術を駆使して、各車両に最終的な仕上げを施している。
◆「マリナー・パーソナル・コミッショニング・ガイド」を通じて15色以上を指定可能に

新型フライングスパーV8の広報車両には、1950年代に使用されていたセージグリーンのエクステリアカラーが採用された。「ブラックラインスペシフィケーション」とのコントラストが追求されており、繊細かつ個性的なエクステリアに仕上がっている、と自負する。
レザーインテリアの色は、カンブリアングリーンとポートランドの2色を使用した。「カーボンファイバー・テクニカル・フィニッシュ」を装備しており、よりモダンなインテリアに仕上げられているという。
ブラックラインスペシフィケーションでは、ベントレーの象徴的な「フライングB」のマスコット、ラジエターベーン、マトリックスグリル、サイドウィンドウ周り、ドアとリアバンパーの下部ブレードが、ブラック仕上げになる。また、フロントとリアのライトベゼル、ドアハンドル、ウィングベント、エグゾーストアウトレットにも、ダーク処理が施される。
◆ベントレーで最も長い歴史を持つ色のひとつがダブグレー

ダブグレーは、ベントレーで最も長い歴史を持つ色のひとつだ。エクステンデッドカラーパレットの一部として採用された色は、1930年代のダービー・ベントレーの時代にまで遡るという。
エリザベス女王の在位50年を記念して、2002年に行われた「ゴールデンジュビリー」を祝う車に使用するために特別に作られたクラレットは、リッチなデュオトーンカラーだ。このユニークな色合いは、1940年代以降のすべての王室用ベントレーに使用されているロイヤルクラレットからインスピレーションを得ている。クラシックなヘリテージカラーで、暖かみのあるソリッドな色調が特長だ。
◆1950年代のオールドイングリッシュホワイトも選択可能に

さらにパーソナライズしたい顧客は、マリナーの「パーソナルコミッショニングサービス」が利用できる。歴史的な意味を持つ色を追加することで、顧客は簡単に自分だけのヘリテージカラーを作ることができるという。
ベントレーは、自動車メーカーの中でも、最大級のカラーパレットを用意している、と自負する。クルーで行われるすべての塗装は、熟練した職人と最新のテクノロジーを駆使して施され、ビスポークでラグジュアリーな車両を届けていく、としている。