ドゥカティ パニガーレV2 に特別仕様…ベイリス初戴冠20周年

2000年に彗星のごとく現れたトロイ・ベイリス

2気筒「スーパークアドロ」エンジンは最大出力155ps

トロイ・ベイリスを象徴するゼッケン「21」

ドゥカティ(Ducati)は9月15日、『パニガーレV2』の「ベイリス1stチャンピオンシップ20thアニバーサリー」の生産を、イタリア・ボローニャのボルゴパニガーレ工場で開始した、と発表した。10月から、ドゥカティのディーラーに配車される予定だ。

2000年に彗星のごとく現れたトロイ・ベイリス

このバイクは、最も成功したライダーの1人であり、ドゥカティ・コミュニティのシンボル的存在のトロイ・ベイリスの偉業を記念したモデルだ。シリアルナンバーが刻印されたこの特別なモーターサイクルは、ドゥカティのスポーツバイクの純粋な表現であり、時代を超えてレースへ情熱を注ぐベイリスに敬意を表するモデルになるという。

2000年5月21日、まだその名前をほとんど知られていなかったオーストラリア出身のトロイ・ベイリスは、SBK(スーパーバイク世界選手権)第5戦、イタリアのモンツァ・サーキットにおいて驚異的な4台抜きを演じて、一夜にしてドゥカティスタとすべてのレースファンの心と記憶に残るレジェンドになったという。

この日、ベイリスは第2戦フィリップ・アイランドで負傷したカール・フォガティの代役として、レースに参戦した。彼の圧倒的なパフォーマンスを見たドゥカティ首脳陣は、ファクトリー仕様の『996R』とともに、残りのチャンピオンシップを彼とともに戦うことを決めた。

その年、彼はランキング6位でシーズンを終了し(243ポイント、2回の優勝、7回の表彰台)、「Ducati Infostrada」チームのファクトリーライダーとしての地位を確固たるものにした。彼は、2001年に15回表彰台に上がり、初のSBKタイトルを獲得した。2008年に現役を引退している。

2気筒「スーパークアドロ」エンジンは最大出力155ps

ベイリス1stチャンピオンシップ20thアニバーサリーのベース車両は、パニガーレV2だ。排気量955cc の2気筒「スーパークアドロ」エンジンを搭載する。ユーロ5規制に適合したこのエンジンは、最大出力155ps/1万0750rpm、最大トルク10.6kgm/9000rpmを発生する。

新しいエレクトロニクスッケージには、コーナリングABS機能が採用された。「ドゥカティ・クイック・シフト」はシフトダウンにも対応する。トラクションコントロール、エンジンブレーキコントロール、ウィリーコントロールと併せて、アクティブセーフティやダイナミックコントロールの基準を引き上げている、と自負する。

すべてのコントロール機能は、3つのライディングモード(レース、スポーツ、ストリート)に組み込まれており、4.3インチのカラーTFTディスプレイを通じて調整できる。このディスプレイは、ユーザーフレンドリーなインターフェイスを備え、現在選択しているライディングモードや、各種システムの設定を行うことを可能にした。

トロイ・ベイリスを象徴するゼッケン「21」

ベイリス1stチャンピオンシップ20thアニバーサリーは、ベイリスが2001年に最初のSBKタイトルを獲得した時に駆っていた996Rからヒントを得たカラーリングをまとう。メインカラーのドゥカティレッドにホワイトとグリーンを組み合わせることで、ボローニャを本拠地とするドゥカティのイタリアンスピリットを表現した。サイドフェアリングとフロントカウルには、トロイ・ベイリスを象徴するゼッケン「21」と、レーシングマシンを彷彿とさせる「Shell」のロゴマークをあしらう。燃料タンクにはベイリスのサインが添えられ、ビレットアルミ製のステアリングヘッドには、モデル名とシリアルナンバーが刻印されている。

スポーツグリップ、カーボンファイバーとチタン製サイレンサーカバー、レッドのダブルステッチが施されたライダーシートが標準装備された。ベイリスのゼッケン21は、イタリア国旗を模したグリーンとレッドのストライプとともに、シートに刺繍されている。

オーリンズ製コンポーネントを装着した。フロントフォーク、ステアリングダンパー、リアショックアブソーバーは、外観をさらにスポーティに見せるだけでなく、サーキットでのパフォーマンスを向上させるという。調整可能なステアリングダンパーは、ライディングスタイルやサーキットの特性に合わせて、キャリブレーションを調整することができる。

イタリア本国仕様は、レーシングマシンを連想させるシングルシーターとした。これにより、ベース車のパニガーレV2と比較して、3kgの軽量化を果たした。後付け用に、パッセンジャーシートとパッセンジャーフットペグが付属する、としている。

《森脇稔》

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