トヨタ系ディーラーが高齢者向け買い物支援サービス「きみのり」の実証実験開始へ

高齢者向け買い物支援サービス「きみのり」の実証実験開始テープカットの様子
  • 高齢者向け買い物支援サービス「きみのり」の実証実験開始テープカットの様子
  • 高齢者向け買い物支援サービス「きみのり1号」車両はトヨタ ルーミー
  • 長谷毛原地区出身のイラストレーター助野 梓さんによるデザイン

トヨタカローラ和歌山株式会社(代表取締役社長 西川直人)は、高野山の麓に位置し高齢化が進む和歌山県海草郡紀美野町において、買い物支援サービス「きみのり」の実証実験を2021年5月27日より開始する。

特に同町の東端部に位置する長谷毛原地区は、谷沿いの狭路に住居が点在し、人口426人、65歳以上人口256人(60.1%)、75歳以上人口162人(高齢者に占める後期高齢者割合63.3%)の高齢化が顕著なエリアで、多くが独居や夫婦だけという世帯で占められている。そのため車の運転ができない、運転自体に不安を感じる、という方が多く、買い物が大きな負担となっている。スーパーは遠く、地区内にも個人商店は少ないうえに、幹線道路を走るバス停までの移動も困難で、定期的に来る移動販売を頼る人がほとんどいう現状。高齢向け買い物支援サービス「きみのり1号」車両はトヨタ ルーミー高齢者向け買い物支援サービス「きみのり1号」車両はトヨタ ルーミー

このような状況に、トヨタカローラ和歌山株式会社と株式会社なかモーター自工は、長谷毛原地区の互助組織である元気長谷毛原会とともに「トヨタ・モビリティ基金と日本自動車販売協会連合会による自動車販売店各社の地域支援活動に対する助成事業」を活用し、地域住民が主体となったボランティアドライバーによる買い物支援サービスの導入に向けた検討を重ね、今回、買い物支援サービス「きみのり」の実証実験を行うに至った。長谷毛原地区出身のイラストレーター助野 梓さんによるデザイン長谷毛原地区出身のイラストレーター助野 梓さんによるデザイン

関係者の声

日本の典型的な中間山地における高齢者の移動や買い物の困難な問題に対して、弊社としてしっかりサポートさせていただき、この活動が全国に広がり地域課題解決に繋がってほしい(トヨタカローラ和歌山 代表取締役社長 西川直人)

普段は月に1、2度しか、近所の方に纏め買いをお願いしたり移動販売を活用することしかできていないので、自分の足で買い物ができることが、非常に待ち遠しいです(同町在住70歳代 女性)

とにかく高齢者の笑顔のために、安心、安全でかつ常に笑顔で運転することを心がけ、地域のために頑張ります(ボランティアドライバー 60歳代 女性)

買い物支援サービス “きみのり” 実証実験の概要

1.期間:2021年5月29日(土)~2022年4月(11ヵ月間)
2.利用対象:紀美野町長谷毛原地区にお住いの65歳以上の高齢者、障害者等
(導入初期は、長谷毛原地区の一部分で展開。段階的に導入エリアを拡大し、長谷毛原地区全域で展開)
3.事業主体:トヨタカローラ和歌山株式会社、株式会社なかモーター自工、元気長谷毛原会
4.事業内容:運行日は毎週木曜日午前、土曜日午前と午後の3便でスタート
(実証実験を行いながらブラッシュアップを実施 運行日は変更になる場合あり)
・事前予約制
・利用料金:無料
・運行車両:2台

<本件に関するお問い合わせ先>
トヨタカローラ和歌山株式会社 総務部 横山幸平
E-mail:k-yokoyama@c-wakayama.co.jp
TEL 073-444-3130 FAX 073-445-3376 携帯 090-6208-0450

《吉澤憲治》

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