BMW M3 新型と M4 新型、「ドリフトブラザーズ」が息の合ったパフォーマンス

標準仕様は最大出力480hp+6速MT

「コンペティション」は510hp+8速Mステップトロニック

縦長デザインのフロントグリル

ドリフト走行の持続時間などを記録するMドリフト・アナライザー

「レッドブル・ドリフトブラザーズ」として知られるホウントウンジ兄弟

BMW M3セダン新型
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BMWの高性能車部門のBMW Mは5月23日、プロの兄弟ドリフトドライバーによる新型『M3セダン』(BMW M3 Sedan)と、新型『M4クーペ』(BMW M4 Coupe)のサーキットテスト映像を公開した。

標準仕様は最大出力480hp+6速MT

両車は、新型『3シリーズセダン』と新型『4シリーズクーペ』がベースの高性能なMモデルになる。パワートレインには、最新のBMW Mツインパワーターボテクノロジーを採用した。このエンジンは、「S58」型と呼ばれる直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボユニットだ。

BMW Mの他の高性能モデルと同様に、新型には2つのパフォーマンスレベルが用意される。標準仕様は、最大出力が480hp/6250rpm、最大トルクが56.1kgm/2650~6130rpmだ。トランスミッションは6速MT。BMWによると、純粋なパフォーマンス体験と、車両をダイレクトに操る感覚を好む顧客にとって、マニュアルトランスミッションモデルのバリエーションは、このセグメントで唯一の設定になるという。

動力性能は、0~100km/h加速が4.2秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、最高速が290km/h(リミッター作動)に引き上げられる。

「コンペティション」は510hp+8速Mステップトロニック

さらなる高性能を求める顧客には、「コンペティション」を設定する。直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力が510hp/6250rpm、最大トルクが66.3kgm/2750~5500rpmに高められた。トランスミッションは「ドライブロジック」を搭載した8速「Mステップトロニック」を組み合わせる。

動力性能は、0~100km/h加速が3.9秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、最高速が290km/h(リミッター作動)に引き上げられる。

新型にはまず、後輪駆動モデルが用意される。2021年夏以降、4WDの「M xDrive」が初設定される。M xDriveは通常状態ではFRを基本にしながら、路面状況や走行状態に応じて、4WDに変化する。

タイヤサイズは、フロントが275/40ZR18、リアが285/35ZR19。「Mコンパウンドブレーキ」は、フロントが6ピストン、リアがシングルピストンだ。前後ともに「アダプティブMサスペンション」が組み込まれる。

縦長デザインのフロントグリル

ベース車両の新型3シリーズセダンと異なり、新型M3セダンには、縦長デザインのフロントグリルが採用された。一方、新型M4クーペでは、ベース車両の新型4シリーズクーペと同様の縦長デザインのフロントグリルが装備される。両車ともに、グリルの内部は横バーを配した専用デザインに変更された。フレームレスのキドニーグリルと、その両側の大型エアインテークが空気の流れを最適化するとともに、高性能エンジンの冷却性を高めている。

フロントフェンダーには、エアダクトが追加された。前後バンパーやサイドシルは、エアロダイナミクス性能を追求した専用デザインだ。フロントバンパーの両サイドには、エアカーテンと一体化されたフリックが付き、高速域でのエアロダイナミクスを追求している。

リアスポイラーや4本出しで直径100mmのMテールパイプを組み込んだディフューザーも装備される。エグゾーストシステムには、電子制御フラップが付き、スポーティなサウンドを発生する。軽量化のために、フィンを備えたカーボンファイバー製ルーフが採用された。オプションで、「Mカーボンエクステリアパッケージ」が選択できる。

ドリフト走行の持続時間などを記録するMドリフト・アナライザー

オプションでサーキットでの使用を想定して開発された「Mドライブ・プロフェッショナル」が選択できる。この新しいオプションは、理想的なラインや完璧なラップタイムを追求する上で、ドライバーに常に新たな進歩をもたらすという。

例えば、iDriveメニューで「Mドリフト・アナライザー」を作動させ、適度なオーバーステアや適切に管理されたカウンターステアを行って、極めてダイナミックにコーナリングするドライバーの技量を記録することができる。その際、記録される項目は、最新のドリフト走行の持続時間、走行ライン、ドリフト角度だ。

コントロールディスプレイには、1つ星から5つ星までのスコアで評価が表示され、さらにアクセルコントロールによる方向変換で、最も成功した際の記録と比較される。グラフィック表示される一覧図には、さらにドリフト走行をした回数、ドリフト走行の距離など、スポーツパフォーマンスを示すその他のパラメータも表示される。

「レッドブル・ドリフトブラザーズ」として知られるホウントウンジ兄弟

BMW Mは今回、プロの兄弟ドリフトドライバーによる新型M3セダンと新型M4クーペのサーキットテスト映像を公開した。「レッドブル・ドリフトブラザーズ」として知られるイリアス・ホウントウンジ、ジョー・ホウントウンジの兄弟が、2台をドイツ・ホッケンハイムでドライブした。

ホウントウンジ兄弟は2017年、キングオブヨーロッパチャンピオンに輝き、2016~2017年には、チームタイトルも獲得した。2018年からドリフトマスターズ欧州選手権に参戦している。

映像では、ホウントウンジ兄弟が、兄弟ならではの息の合った接近ドリフトを披露する場面も。新型M3セダン(480hp+6速MTの標準仕様)と新型M4クーペ(510hp+8速Mステップトロニックのコンペティション)が、Mドリフト・アナライザーを使用しながら、ドリフト走行している。

《森脇稔》

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