パナソニックサイクルテックの押し歩き機能搭載 電動アシスト自転車『ビビ・L・押し歩き』。自転車の“押し歩き”とは、自転車から降り、両手はハンドルなどをつかみ、自転車を押して転がす歩き方だ。
「高齢者などが自転車カゴに大きな荷物を載せて、自分は乗らずに転がして歩いてく姿をみかける。そんなシーンからこの押し歩き機能搭載 電動アシスト自転車が浮かんだ」(同社)
◆重たい荷物を載せた押し歩きも坂道らくらく
たとえば階段とスロープが組み合わさる自転車対応歩道橋を押し歩きするときや、重たい荷物を前後のカゴに入れて自転車を押し歩きするとき、自転車が「軽く小回りがきくようにしてほしい」「電動アシスト自転車は車体が重たいから、押して歩く時に転倒しそうになる」(60代女性)といった声が多く寄せられた。
そこでパナソニックは、サドル傾斜センサー(サドル部)、モーター内蔵センサー(ペダル軸横部)、トルクセンサー(ペダル軸部)、スピードセンサー(前輪軸部)という4つのセンサーを、高齢者の使用率が高い軽量モデル「ビビ・L」に搭載。
この4つのセンサーを組む「ビビ・L・押し歩き」で、坂道などで押し歩き時に電動アシストが加わり、運転者負担を軽減、高齢者などの使い勝手を向上させた。
◆3つの制御特徴、セーフティー機構も装備

スピードセンサーとモーター内蔵センサーでモーターを制御し、歩く速さが変わっても人の歩みに合わせてアシストしてくれる。また、上り坂や荷物を運ぶときなど、押し歩く状況によってや押し歩く負荷に応じたアシスト力を変えてくれる。
さらに、トルクセンサーでペダルの負荷を検知し、ペダルに足が乗っていれば押し歩き機能は作動しないといったセーフティー機構も装備。サドル傾斜センサーでサドルが乗車状態であれば、押し歩き機能は作動しない仕組みにした。
◆操作はおもに3ステップ、ボタンを離すと電動アシストはとまる

「押歩き」スイッチボタンを押したまま自転車が転がすと電動アシストが働き、ボタンを離すとセーフティー機能が作動し押し歩き電動アシストはとまる。
◆電動アシスト自転車開発ノウハウを結実、6年間の検証を経て実現

そこに、パナソニック サイクルテックの25年間にわたる電動アシスト自転車開発技術資産を活かし、サドル傾斜センサー技術や押し歩き機能開発といった同社保有の技術を結実させ、6年間の検証を経て実現させた。
同社は今後、子どもを乗せる電動アシスト自転車や、宅配業や貨物輸送業むけの業務用電動アシスト自転車へもこうした押し歩き電動アシスト機能を搭載したモデルを展開していくという。