三菱自動車は5月11日、2021年3月期(2020年4月~2021年3月)の連結決算を発表。最終赤字は第3四半期累計の2439億円から3123億円に拡大した。
昨年初めより顕在化した新型コロナウイルス感染拡大等による世界的な自動車需要低迷は、先進国を中心に徐々に落ち着きを取り戻しつつあるが、アセアンをはじめとする同社の主要市場は回復が遅れ、厳しい状況が続いている。通期販売台数はグローバルで前期比29.0%減の80万1000台となり、売上高は同35.9%減の1兆4555億円となった。
営業損益は、全社的な諸経費・固定費削減や構造改革活動などの効果により、今年2月に公表した通期見通し1000億円の損失から改善し、953億円の損失(前期は127億円の黒字)。収益モメンタムは上期で底を打ち、着実に回復している。経常損失は1052億円(同38億円の赤字)、純損失は3123億円(同257億円の赤字)となった。
2021年度の業績見通しについては、売上高2兆0600億円(前期比41.5%増)、営業利益300億円、経常利益260億円、純利益100億円とした。