ボッシュ(Bosch)は4月22日、2021年の1年だけでeモビリティ=電動ドライブシステムに対する大規模な追加投資を7億ユーロ(約910億円)行うと発表した。
eモビリティは、ボッシュのパワートレインテクノロジー関連のコア事業となりつつある。ボッシュのeモビリティ分野への投資は、すでに合計で50億ユーロに達している。
電動パワートレインコンポーネントの売上高は、市場の2倍のペースで成長を続け、約40%増加している。ボッシュは2025年までに、年間総売上を5倍相当の約50億ユーロまで引き上げ、1年早く損益分岐点に到達することを目標としている。
気候変動への世界的な取り組みが、電動化を後押しする要因となっている。ボッシュによると、電動化は確実に複数の事業分野に新しいチャンスをもたらし、eモビリティにおける変革の鍵となるのは、バッテリーコストの低減と、クライメートアクション目標に合わせて設けられる排出ガス規制だという。
ボッシュの2020年末までのeモビリティ関連の受注総額は、200億ユーロ(約2兆6065億円)以上に達している。ボッシュ取締役会のフォルクマル・デナー会長は、「eモビリティがもはや賭けでも何でもない確実なものとなって久しく、ボッシュの先行投資が実を結びつつある」と語っている。