ボッシュ、モビリティ事業で1万3000人削減へ…EVや自動運転の普及の遅れが影響

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ボッシュは、モビリティ事業における年間約25億ユーロ(約4375億円)のコスト削減に向け、2030年末までに約1万3000人の追加削減を実施すると発表した。

同社によると、世界の自動車市場の低迷が続く中、電気自動車や自動運転技術の市場浸透が大幅に遅れているほか、水素技術などの新技術確立に向けた規制枠組みの不備が事業環境を一層困難にしている。また、需要がヨーロッパ以外の地域に大きくシフトしており、構造的変化と激しい価格競争圧力が続いている。

ボッシュは人工知能を活用した製造・エンジニアリングでの生産性向上、材料・設備コストの削減、設備投資の削減、物流・グローバルサプライチェーンの効率化など、あらゆる手段を講じてコスト削減を進める方針だ。しかし、構造調整と人員調整措置は避けられないとしている。


《森脇稔》

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