ジープ ワゴニア 新型も初の一般向け公開…アトランタモーターショー2021に出展へ

5.7リットルV8+モーターの48Vマイルドハイブリッド

新型グランドワゴニアとは異なるフロントグリル

新型グランドワゴニアに標準の2列目キャプテンシートはオプション

ジープ・ワゴニア 新型
  • ジープ・ワゴニア 新型
  • ジープ・ワゴニア 新型
  • ジープ・ワゴニア 新型
  • ジープ・ワゴニア 新型
  • ジープ・ワゴニア 新型
  • ジープ・ワゴニア 新型
  • ジープ・ワゴニア 新型
  • ジープ・ワゴニア 新型

ジープは4月8日、新型『ワゴニア』(Jeep Wagoneer)を、米国で4月14日に開幕するアトランタモーターショー2021に出展すると発表した。新型ワゴニアの実車が、モーターショーで初めて一般向けに公開される。

オリジナルの『ワゴニア』は、1962年に誕生した。1983年には、車名をワゴニアから『グランドワゴニア』に変更。1991年までの長期に渡って生産された米国製SUVの象徴的存在だ。ワゴニアとグランドワゴニアの製造元は、カイザー、AMC、クライスラーと目まぐるしく変遷したが、基本設計を大きく変えずに、およそ30年間生産され続けた。

5.7リットルV8+モーターの48Vマイルドハイブリッド

新型ワゴニアは、同時に発表された新型グランドワゴニアと、兄弟車の関係にある。プレミアム大型SUVセグメントに投入される新型グランドワゴニアに対して、大型SUVセグメントに投入されるのが、新型ワゴニアとなる。

パワートレインは、新型グランドワゴニアの6.4リットルV8ではなく、新世代の48ボルト「eTorque」マイルドハイブリッドを組み合わせた5.7リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は392hp、最大トルクは55.8kgmを引き出す。可変カムシャフトタイミングと気筒休止システムを採用する。

新型ワゴニアは、新世代のeTorqueマイルドハイブリッドシステムを搭載した最初のモデルだ。eTorqueマイルドハイブリッドシステムは、従来のオルタネーターを、ベルト駆動のモータージェネレーターユニットに置き換えた。モータージェネレーターユニットは48ボルトバッテリーと連動して、スムーズなエンジンの始動/停止やブレーキエネルギー回生を行う。またこのシステムは、18kgmのトルクを引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。

eTorqueのモータージェネレーターは、リチウムイオンニッケルマンガンコバルトバッテリーに、エネルギーを供給する。小型スーツケースサイズの空冷バッテリーパックは、新型ワゴニアの床下に搭載されている。

新型グランドワゴニアとは異なるフロントグリル

フロントには、ジープ伝統の7スロットグリルを装着する。この7スロットグリルは、新型グランドワゴニアとは異なる仕上げが施された。フロント正面の車名エンブレムの配置も、新型グランドワゴニアとは異なる。LEDヘッドランプ、フォグランプ、アクセントバッジ、サイドステップを標準装備した。

フロントアクスル、トランスファーケース、燃料タンク、リアスタビライザーブッシングを保護する4つのスチールスキッドプレートが備わる。ホイールは20インチを標準装備した。オプションで、22インチのホイールが選択できる。

新型ワゴニアのインテリアには、ワンピースのインストルメントパネルを採用した。3ゾーンの空調(HVAC)システムを備え、全車にレザーシートを標準装備した。メモリー設定付きの12ウェイパワーフロントシート、パワーランバーサポート、4ウェイ手動ヘッドレスト、ナッパレザートリムシートを採用している。

新型グランドワゴニアに標準の2列目キャプテンシートはオプション

シートは3列で、最大8名が乗車できる。新型グランドワゴニアに標準装備の2列目キャプテンシートは、新型ワゴニアではオプションとなる。

新型ワゴニアは、広さやラグジュアリー性を追求する。とくに、3列目シートのヘッドルームとレッグルームは、クラス最高という。2列目シートのパワースライド機能により、3列目へのアクセスを高めている。シートは、リクライニングとフラットフォールディングの両方を可能にしている。

新開発の「Uconnect 5」コネクトシステム、デジタルバックミラー、専用のリアシートモニタリングカメラ、ヘッドアップディスプレイ、フレームレスデジタルディスプレイなど、新世代の技術を採用する。

Uconnect5システムは、10.1インチまたは12インチのデジタルディスプレイと直感的なユーザーエクスペリエンスを備えている。前世代と比較して、動作は5倍速いという。Uconnect 5は、Androidオペレーティングシステムと無線アップデートを使用することにより、システムを更新して新しいコンテンツ、機能、サービスを利用できる。最大で合計50インチのデジタルディスプレイが利用できる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集