トヨタ、2年ぶりの入社式---豊田社長「多様な考え方や個性を大切に」[新聞ウォッチ]

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新しい年度が始まり、多くの企業では入社式が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大で中止やオンライン形式での実施が目立った昨年から一転、今年は感染予防対策を徹底しての対面形式の開催なども相次いだという。

きょうの各紙も「入社式対面広がる、コロナ下『つながりを感じて』」 (読売)や「入社式リアルに工夫,間隔1メートル、PCR検査受け参加、社長と1対1」(朝日)などの見出しで取り上げている。

それによると、2年ぶりに入社式を開いたトヨタ自動車の新入社員は1045人だが、研修会場など約150か所をオンラインでつないで開催。豊田章男社長が出席し、世界的に脱炭素化への機運が高まっていることに触れ、「カーボンニュートラルの実現にはイノベーション(技術革新)が不可欠。皆さんの多様な考え方や個性を大切にして、その原動力になってほしい」などと新入社員を激励したという。

ホンダは対面とオンラインの併用で入社式を開催。この日、新社長に就任したばかりの三部敏宏氏はメイン会場の埼玉製作所寄居工場で講話。「皆さんは、今日ホンダでの第一歩を踏み出しました。私も、今日が社長としての仕事始め」と前置きしながら自動車業界が「100年に1度」の変革期にあると強調し、「強風にあらがい、飛び立とうとするチャレンジが更なる発展をもたらす。ホンダに新しい風を起こしてほしい」と、830人の新入社員に呼びかけたという。

また、ホンダでは6年ぶりのトップ交代で新体制がスタート。三部社長は入社式の講話とは別に、従業員に向けた就任メッセージを送信した。そのメッセージには具体的な経営方針というよりも新社長の考え方などが4000字以上も綴られており、「時代や働き方が変化しても、チームがひとつになり、成 果を生み出していく過程は普遍であり、ホンダをそういう集団にしていきたい」と強調。「リアルな価値を大切にする会社でありたい」ことや「強い個人の共鳴を通じた相互主観性の構築」などを訴えているという。

2021年4月2日付

●製造業景況感大幅改善、非製造業コロナ前届かず、3月短観(読売・1面)

●ホンダ、新体制始動、三部社長就任、次世代技術提携含み (読売・8面)

●3月の新車販売2年ぶり60万台 (読売・8面)

●入社式対面広がる、コロナ下「つながりを感じて」 (読売・8面)

●ホンダ、自動車オンライン販売へ (朝日・6面)

●スズキ9.8万台リコール、スバルは1.8万台改善対策 (朝日・27面)

●交通ルール順守主体は車、自動運転レベル4警察庁有識者委 (毎日・22面)

●三菱自、定年後の副業OKに (東京・7面)

●日産、低価格EV電池、20年代半ば実用化、コバルト使わず (日経・1面)

●国内新車販売、7.6%減、昨年度、10年ぶり低水準(日経・15面)

●大阪市、聖火リレー中止へ (日経・38面)

《福田俊之》

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