日豊本線の鹿児島市内に新駅設置へ…歴史的遺産が集まる竜ヶ水~鹿児島間の「磯新駅」 開業目標は2024年度

桜島や錦江湾をバックにした新駅のイメージ。
  • 桜島や錦江湾をバックにした新駅のイメージ。
  • 仙巌園入口側から見た新駅のイメージ。
  • 「磯新駅検討調査に関する協議会」で決定された配置計画案。ホームは4両編成対応のものが、尚古集成館前海側付近に設置される。

JR九州は3月31日、日豊本線竜ヶ水~鹿児島間に新駅を設置する覚書を「磯新駅設置協議会」と交わしたことを明らかにした。開業時期は2024年度を目標としている。

「磯新駅」設置の検討や調査は、2016年9月に鹿児島経済同友会、鹿児島県経営者協会、鹿児島県中小企業団体中央会の経済3団体から要望され、これを受けた鹿児島市が2017年4月に「磯新駅検討調査に関する協議会」を設け、2018年11月にかけて設置へ向けた議論が重ねられた。

新駅周辺には世界遺産である「尚古集成館」をはじめ、「鹿児島紡績所跡」や薩摩藩島津家別邸の「仙巌園」といった史跡・名勝があることから、景観に与える影響を中心に議論されたが、その結果、観光客の増加など、経済波及効果も期待されるとして、影響が最も少ない尚古集成館前海側付近に設置する案が決定した。

これを受けて2019年3月には、経済3団体による「磯新駅設置協議会」が設置され、新駅設置の機運醸成や設置方に関する具体的な協議などが行なわれてきた。

新駅は、鹿児島駅から2.1km、竜ヶ水駅から4.8kmの地点に位置するが、「磯新駅検討調査に関する協議会」では、竜ヶ水駅が新駅に移転する形で廃止される可能性があるとして、その協議が必要であるとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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