インフィニティ QX60 新型、「インテリジェントAWD」搭載…プロトタイプの写真

3.5リットルV6は最大出力295hp

滑りやすい路面を検出してほぼ瞬時に後輪に駆動トルクを配分

インフィニティのアイデンティティ「ダブルアーチ」グリル

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプ
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日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティは3月11日、現在開発中の新型『QX60』(Infiniti QX60)に「インテリジェントAWDシステム」を搭載すると発表した。プロトタイプの新写真も公開している。

インフィニティは2012年12月、新たなネーミング手法を導入し、全車が車名に「Q」を付することを決定した。これに従い、7名乗りのラグジュアリークロスオーバー車のインフィニティ『JX』が、車名をQX60に変更した。

現行QX60は2013年春、米国で開催されたニューヨークモーターショー2013でワールドプレミアされた。今回発表されたのは、新型QX60の新たなプロトタイプの写真。市販モデルは2021年後半、北米で発売される予定だ。

3.5リットルV6は最大出力295hp

パワートレインには、3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は295hpを引き出す。トランスミッションは新開発のZF製9速ATを組み合わせる。これにより、パワーと燃費、レスポンス、洗練の理想的なバランスを実現することを目指している。

3.5リットルV6エンジンと9速ATの幅広いテストとチューニングにより、パワフルでありながらリラックスした乗り心地をドライバーに提供するという。

新開発の9速ATは、より大きなギアレシオを備えている。これにより、ユーザーはレスポンスの高いスタンディングスタートパフォーマンスを実現できるという。9速ATは、高速道路での燃費向上効果も発揮する。

ギア比のワイド化により、パフォーマンスや乗り心地も向上させた、と自負する。新しい9速ATのギアチェンジは滑らかで、インフィニティのアクティブトルクマウントによって、キャビンの外側のエンジン振動を遮断し、静粛性を引き上げているという。

滑りやすい路面を検出してほぼ瞬時に後輪に駆動トルクを配分

新型QX60では、この3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジン+9速ATに、インテリジェントAWDシステムを組み合わせる。

インテリジェントAWDシステムは、滑りやすい路面を検出し、より多くのグリップが必要な場合に、ほぼ瞬時に後輪に駆動トルクを配分する。インテリジェントAWDシステムでは、多くのセンサーを使用して、よりグリップが必要になるタイミングを予測する。

新型では、パワーの最大50%を後輪に供給して、トラクションを高めることができる。さらに、新開発の「アクティブブレーキリミテッドスリップシステム」は、車両のブレーキを利用して、トルクを左右に振り分ける。これは、部分的に凍結している路面で、とくに役立つという。インフィニティのインテリジェントAWDシステムの高度なパフォーマンスは、発進時にも効果を発揮すると自負する。

インフィニティのアイデンティティ「ダブルアーチ」グリル

現行QX60はファミリー層に人気があり、広々としたパッケージングと独自の快適な3列シートで知られている。新型のプロポーションには、こうした強みを残しながらも、より空力性能の高い力強いシルエットでモデルを変革したいというインフィニティの思いを反映しているという。

フロントには、インフィニティのアイデンティティの「ダブルアーチ」グリルを採用する。サイドから見ると、力強い水平のボンネット、力強いフェンダー、長いホイールベースが特徴だ。緩やかに傾斜したAピラー、次第に細くなる涙のしずくのような形のグラスハウスが、流れるような洗練された輪郭を生み出している。高いショルダーラインは、重心を上げて見せる効果を発揮するという。

インテリアでは、シフトバイワイヤーシステムの採用により、センターコンソールの周辺のスペースを拡大する。この部分には、5つの選択可能なモード(標準、ECO、スノー、スポーツ、パーソナル)を切り替えるドライブモードセレクターが配置されている。

《森脇稔》

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