ドゥカティ パニガーレV4 SP 日本導入…ホモロゲ仕様より速い? 価格は449万円

ドゥカティ・パニガーレV4 SP
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ドゥカティジャパンはこのほど、日本市場に『パニガーレV4 SP』(Ducati Panigale V4 SP)を導入した。2020年11月にワールドプレミアされたパニガーレV4 SPは、競技用車両の公道仕様として開発されたパニガーレV4ファミリーの中でも、もっとも高性能なスポーツバイクだ。

「SP」は「Sport Production」のイニシャルだ。ドゥカティ『851』で初めて導入され、現在のスーパーストックの前身であるスポーツ・プロダクション選手権に参戦するマシンを開発するためのベースであることを示していた。今日のドゥカティは「SP」の文字を、サーキットでより速く走るための機能を備えた公道仕様量産モデルに使用している。

パニガーレV4 SPは、「サーキットでタイムを出したい一般のライダーにとって、理想的なモーターサイクル」だとメーカーは謳う。ライダーのスキルに関係なく乗りやすく、疲れにくいモーターサイクルに仕上がったという。ブレーキング時の挙動に優れ、軽快にコーナーに進入して車体をバンクさせ、ライダーが思った通りのラインを描けるように開発された。

同じパニガーレV4シリーズで、スーパーバイク選手権のホモロゲーション取得のために開発された「パニガーレV4 R」があるが、Rではライディングに高度なテクニックが要求されることから、一般のライダーはパニガーレV4 SPのほうが速く走れるという。

エンジンは、パニガーレV4シリーズ共通のデスモセディチ・ストラダーレ90°V4を搭載する。排気量:1103cc、最高出力:158kW(214ps)@1万3000rpm、最大トルク:124.0 Nm(12.6kgm)@9500rpm。

シャシーについては、カーボンファイバー製の軽量5スポーク・ホイール、専用のブレンボ製「Stylema R」フロント・ブレーキキャリパー、ブレンボ製MCS(マルチプルクリック・システム)およびリモートアジャスト機能付きフロントブレーキポンプといった装備を、超軽量スーパースポーツの『スーパーレッジェーラV4』から転用している。

アルミニウムを削り出したステアリングヘッドには製造番号が刻印され、アジャスタブル・フットペグもアルミ削り出しで、カーボンファイバー製のヒールガードが付属する。パニガーレV4 SPの乾燥重量は173kg、車両重量は193kgとなっている。

パニガーレV4 SPの見た目で最大の特徴となっているのは、やはり“ウィンターテスト”カラーだろう。MotoGPおよびスーパーバイク世界選手権(SBK)のプレシーズンテストで使用される、ドゥカティコルセ・チームのカラーリングにヒントを得たものだ。マットブラックのフェアリング、ホイール、ウイングに、光沢レッドをアクセントに配し、燃料タンクは艶消しのアルミニウムを露出させている。

日本でのメーカー希望小売価格は消費税(10%)込みで449万円。これに保険料、消費税以外の税金、登録に伴う諸費用が加わる。

《高木啓》

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