BMW「OS7」、史上最大規模の無線更新…アマゾン「アレクサ」を車載化

車内からスマートホームデバイスを制御可能に

サーキットでの運転スキル向上を支援する「BMW M ラップタイマー」

My BMWアプリで画像とプロファイルを簡単に同期可能に

「BMWオペレーティングシステム7」の「バージョン11/20」への無線更新のイメージ
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  • BMW オペレーティングシステム7
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BMWグループ(BMW Group)は2月22日、「BMWオペレーティングシステム7」の最新バージョン、「バージョン11/20」への無線アップグレードを開始した、と発表した。

今回はBMWブランドの20モデル以上、全世界で100万台を超える車両が、ソフトウェアの無線更新を受ける予定だ。欧州の自動車メーカーとしては、史上最大規模の無線アップグレードになるという。顧客は、車両のアップグレードが利用可能になるとすぐに、車またはスマートフォンの「BMWアプリ」でプッシュ通知を受け取る。

車内からスマートホームデバイスを制御可能に

最新のソフトウェアバージョンのハイライト機能には、5か国の言語に対応したアマゾン(Amzon)の音声アシスタント「アレクサ(Alexa)」の車載化がある。アレクサの車載化により、ユーザーは、自宅と同じ方法で、アマゾンの音声アシスタントを車内で利用できるようになった。その結果、買い物リストの編集、最新ニュースへのアクセス、音楽の再生がさらに簡単になるという。また、ユーザーは車内からスマートホームデバイスを制御できるようになった。

スマートフォンにダウンロードした「My BMWアプリ」でQRコードをスキャンすれば、個人の「BMWドライバープロファイル」を、レンタカーを含めた他のBMW車にすばやく簡単に転送できるようになった。エアコン制御とナビゲーション設定は、ドライバーのお気に入りとともに自動的に車両にインポートされる。シート位置、ドアミラー、先進運転支援システム(ADAS)の設定などの個人設定も、プロファイルに保存できる。顧客が自分のプロファイルを車両のキーにリンクさせている場合、その設定は車両のドアロックを解除した時に適用される。

サーキットでの運転スキル向上を支援する「BMW M ラップタイマー」

「BMW M ラップタイマー」は、アクセル開度、エンジン回転数、G-など、車両のセンサーから収集したデータによって、サーキットでより大きなドライビングプレジャーを追求する。ラップタイム、運転時間、走行距離は、移動中いつでも表示できるため、顧客はサーキットでのパフォーマンスを向上させることができるという。セッションが終了すると、BMW M ラップタイマーからのすべてのデータがユーザーフレンドリーな形式にコンパイルされ、自由に分析できるようになる。

さらに、BMWインテリジェントパーソナルアシスタントの最新のアップグレードにより、BMWMモデルのサウンドを味わうことが可能に。「ハイBMW、BMW M8はどのようなサウンドを発する?」などの質問に応えてくれる。

安全かつ適切なタイミングでの車線変更を支援するために、アクティブナビゲーションがステアリングの拡張機能として提供され、レーン管理アシスタントが利用できるようになる。計算されたルートを走行する必要がある時はいつでも、車線変更を行うことを提案する。交通渋滞が検出された場合、アクティブナビゲーションは、渋滞が解消されてから、ドライバーに車線変更を促す。

My BMWアプリで画像とプロファイルを簡単に同期可能に

パーソナライズされたプロフィール画像を、ユーザーのドライバープロフィールに追加できるようになった。My BMWアプリを使用すると、画像とプロファイルを簡単に同期できる。

顧客が車両を売却する時に、個人データとMyBMWアプリのリンクを削除できるように、顧客が車両を工場出荷時の設定にリセットすると、MyBMWアプリや「BMW ID」とのすべての関連付けがクリアされるようになった。リモートソフトウェアアップグレードでは、車両のオーナーズマニュアルも、最新の情報に更新される。

2018年以来、BMWオペレーティングシステム7とリモートソフトウェアアップグレード機能は、BMWのドライバーに、迅速かつ簡単な方法で最新のソフトウェアを提供し、車両を最新の状態に保つことを支援してきた。新しい機能は、無線で車両に簡単にインポートできる。インストールファイルは、バックグラウンドで車両に用意されている。大がかりなアップデートでも、インストールに20分以上かかることはほぼない、としている。

《森脇稔》

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