モーガン『プラス8』が3年ぶりに復活…「GTR」を9台限定生産 今夏

1968年に生産を開始したモーガン伝統の2シーターのロードスター

2021年に開始されるモーガンの特別プロジェクトの第一弾

レースでの使用を目的に製作された車台がベース

BMW製4.8リットルV8は現時点ではパワースペックが未確定

英国のモーガンモーターカンパニー(以下、モーガン)は2月18日、モーガン『プラス8 GTR』を2021年夏、9台限定で生産すると発表した。2018年に『プラス8』の生産を終了して以来、3年ぶりの復活となる

1968年に生産を開始したモーガン伝統の2シーターのロードスター

モーガン社は1909年、ヘンリー・フレデリック・スタンリー・モーガン氏によって英国ウスターシャー州に設立された。1910年のオリンピアモーターショーにおいて、前輪が2、後輪が1の『3ホイーラー』を発表し、自動車メーカーとして名乗りを上げた。

主力車種の『プラス8』は、1968年に生産を開始したモーガン伝統の2シーターのロードスターだ。プラス8は2012年から、旧ローバー製に代わるBMW製の4.8リットルのV型8気筒ガソリンエンジンを搭載。最大出力367hpを発生していた。スポーツエグゾースト仕様は、最大出力が390hpだ。

プラス8は車両重量が1100kgに抑えられ、0~100km/h加速4.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を持つ。このプラス8は、2018年に生産を終了している。

2021年に開始されるモーガンの特別プロジェクトの第一弾

プラス8 GTRは現在、モーガン社の設計チームとエンジニアリングチームが開発を進めている。生産台数は9台に限定され、2021年に開始されるモーガンの特別プロジェクトの第一弾となる。

従来のモーガンのボディには見られなかったハイショルダーラインなどが特徴になる。5本スポークのセンターロックホイールは、1990年代のプラス8のレーシングカーを彷彿とさせるデザインとした。リアエンドやフロントフェンダーはデザインが見直された。フロントリップスポイラーとハードトップが装備されている。

デザインのインスピレーションのひとつが、1990年代後半にGT選手権シリーズに参戦していたプラス8のレーシングカーだ。このレーシングカーには、モーガン初の接着アルミ製シャシーが用いられている。

レースでの使用を目的に製作された車台がベース

このプロジェクトは、プラス8のローリングシャシーを、モーガン社が買い戻したことによって実現した。プラス8のローリングシャシーはすべて、2018年以前にモーガンが製作したものだ。もともとレースでの使用を目的に製作されたが、その目的で使用されることはなかったという。今回の9台の生産に合わせて、シャシーの各部品はアップグレードされる。

ローリングシャシーから、完成車を組み上げる工程において、9台のプラス8 GTRはモーガンの伝統的な車体製造技術を使用してハンドメイドされる。この作業の多くは、モーガンデザイン&エンジニアリングセンター(M-DEC)で行う。

また、このシャシーは、モーガン『エアロ8』用に最初に開発されたボンディングアルミ製シャシーとなる。プラス8は1968~2004年まで、スチール製シャシーを使用し、ローバー製のV8エンジンを搭載していた。

BMW製4.8リットルV8は現時点ではパワースペックが未確定

プラス8 GTRには、BMW のN62型 4.8リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。最終的な出力はまだ確定していない。トランスミッションは、6速MTまたはZF製6速ATとなる。

モーガン社のジョナサン・ウェルズ設計責任者は、「現時点でV8エンジンを搭載したモーガンを復活させることは、新しいプラットフォームとパワートレインに焦点を当てている自動車メーカーにとって、正しい選択とは言えないかもしれない。しかし、このプロジェクトによって、モーガンの設計とエンジニアリングチームは、過去のモーガン車の特長を再検討し、いくつかの新機能を試すことができた。将来のモーガン車に希望が持てる」と語っている。

《森脇稔》

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