東証終値3万円回復、バブル以来の高値も実体経済と乖離[新聞ウォッチ]

小欄で3万円の大台も「時間の問題」と報じていたのは、わずか1週間前の2月9日のことだった。その予言どおりに週明けの2月15日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)の終値が、前週末比564円08銭高の3万84円15銭と、1990年8月2日以来、約30年6か月ぶりに3万円の大台を回復した。

先の決算で企業業績が底入れして、国内総生産(GDP)の速報値が、市場予想より良かったことが好感されたことや、新型コロナウイルスのワクチン接種への期待も後押ししたという。

ただ、週末の2月13日夜には、宮城と福島両県を中心に震度6強の地震が発生。死者・行方不明者の情報はないものの、停電や断水が発生し、建物の損壊の被害も広がっている。地震の影響で、東北新幹線は一部区間で運転を見合わせており、全線運転再開には10日前後かかる見込みという。また、常磐自動車道の相馬インターチェンジ(IC)―新地IC間の通行止めも続いており、のり面の安全対策などを実施し、復旧作業は今週半ばまで続くようだ。

「3.11」の東日本大震災から間もなく10年を迎える。週末は再び当時の悲惨な記憶が脳裏をよぎったが、そんな恐怖と不安を横目に、実体経済と乖離して金融緩和のマネーが株式市場に大量に流れ込んでいるようだ。

きょうの各紙も「緩和マネー株後押し、期待先行、実体経済は低迷」(読売)や「株高実体経済と乖離」(朝日)。さらに「コロナ下緩和の果て、ご都合主義期待先走り」(毎日)、「3万円回復課題なお、個人の恩恵薄く」(日経)などのタイトルで、期待先行の株高にはバブル崩壊への警戒感もくすぶっているとも伝えている。

2021年2月16日付

●福島・宮城震度6強、負傷157人1700 棟損壊、余震や暴風雪警戒(読売・1面)

●株3万円台回復、終値30年6か月ぶり(読売・1面)

●GDP11年ぶりマイナス、20年4.8%減、コロナ冷え込み厳しく(読売・2面)

●ワクチン接種あす開始、国内初承認、まず医療従事者(朝日・1面)

●東北新幹線、復旧に10日、補強対象外の電柱損傷(朝日・35面)

●アップルEV「日産に打診」英紙報道 交渉は不調(毎日・8面)

●ゴーン被告逃亡支援米最高裁、親子の日本移送認める(産経・28面)

●テスラ、印に工場建設へ、通信社報道(日経・10面)

●スズキ労組、1500円の賃上げ要求(日経・15面)

●ジャガー、EV専業ブランドに(日経・15面)

●通勤バスも仕事場に、東急、シェアオフィス車両(日経・15面)

《福田俊之》

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