日産 キャシュカイ 新型、2月18日デビューが決定

フルデジタルの12.3インチTFTマルチインフォメーションスクリーン

「Googleアシスタント」とAmazon 「Alexa」と互換性がある「Home-to-Car」

欧州初のe-POWERを2022年に設定

日産 キャシュカイ 新型
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  • 日産 キャシュカイ 新型のプロトタイプ
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日産自動車の欧州部門は2月4日、新型『キャシュカイ』(Nissan Qashqai)を2月18日、デジタルワールドプレミアすると発表した。

現行キャシュカイは、日本では一時期『デュアリス』として販売されていたSUVのモデルチェンジ版だ。日本市場では、デュアリスは『エクストレイル』に統合されたため、現行キャシュカイは日本市場には導入されていない。

2007年に登場した初代キャシュカイは、累計200万台以上を生産するヒット作となった。現行キャシュカイは、欧州小型クロスオーバー車のセグメントリーダーとしての地位を、さらに強固にすることを目指して、2013年11月に発表された。エクストレイルと、その兄弟車の『ローグ』に続いて、ルノー日産アライアンスが開発したモジュラープラットホーム、「CMF」を採用している。

フルデジタルの12.3インチTFTマルチインフォメーションスクリーン

新型キャシュカイには、スマートフォンとの簡単な連携、最大7台のデバイスが接続できる車載Wi-Fi、専用アプリで車両をコントロールしモニターする「NissanConnect Services」など、クラスをリードするコネクティビティを備えた高度なインフォテインメントシステムを採用する。

大型化された高解像度の9インチ「NissanConnect」ディスプレイは、ナビゲーション、エンターテインメント、車両設定などにアクセスできる。グーグルの「AndroidAuto」とAppleの「CarPlay」に対応しており、ワイヤレスのAppleCarPlayも導入されている。メモリ設定できる複数のユーザープロファイルにより、ナビゲーション、音楽、システム設定を、各ドライバーに合わせて調整できる。

ドライバー正面には、高解像度のフルデジタル12.3インチTFTマルチインフォメーションスクリーンがレイアウトされる。ナビゲーション、エンターテインメント、交通情報、車両情報などを、カスタマイズして表示できる。ステアリングホイールの触覚ダイヤルスイッチから操作できる。日本の伝統的な「キリコ」カットガラスが、12.3インチTFTマルチインフォメーションスクリーンの背景に表現された。

「Googleアシスタント」とAmazon 「Alexa」と互換性がある「Home-to-Car」

新開発の10.8インチヘッドアップディスプレイ(HUD)は、セグメント内で最大の画像サイズ。主要なナビゲーション、先進運転支援システム(ADAS)、道路情報は、ドライバーの視線内のフロントガラスに投影される。このため、ドライバーは運転に集中できる。

「Home-to-Car」は、「Googleアシスタント」とAmazon 「Alexa」と互換性がある。このシステムは、ドライバーがスマートデバイスに話しかけることで、目的地を車載ナビゲーションに送信する機能など、さまざまな命令に対応しており、目的地の入力に必要な時間を最小限に抑える。

NissanConnectのスマートフォンアプリを介して、車両のクラクションやライト、ドアのロックやロック解除などを遠隔操作できる。子どもが運転する際には、あらかじめ設定された制限速度を超えた場合、親のスマートフォンのアプリに通知する機能もある

欧州初のe-POWERを2022年に設定

新型キャシュカイには、欧州初のe-POWERが設定され、2022年に発売される予定だ。新型キャシュカイのe-POWERシステムは、高出力バッテリーとパワートレインで構成される。

e-POWERの特長は、ガソリンエンジンが発電のためだけに使用され、駆動は電気モーターによって行う点にある。これによって、エンジンは常に最適な範囲内で作動し、従来の内燃エンジンと比較して優れた燃費と低いCO2排出量を実現しているという。

新型キャシュカイの場合、e-POWERシステムのモーターは、最大出力190psを発生する。発電専用のガソリンエンジンには、可変圧縮比テクノロジーが導入され、最大出力157psを引き出す。e-POWERシステムには、ガソリンエンジン、発電機、インバーター、電気モーターが一体設計されている。充電は必要ない。

走行モードは「スタンダード」「スポーツ」「エコ」の種類

新型キャシュカイのe-POWERには、「スタンダード」、「スポーツ」、「エコ」の3種類の走行モードがある。スタンダードでは、優れた加速を生み出し、回生ブレーキが従来のガソリン車のエンジンブレーキのように作動する。スポーツモードでは、エンジンが休止する時間を少なくして、加速のレスポンスを高める。エコモードでは、バッテリーマネジメントを最適化し、高速道路など低負荷走行時には惰性走行することで、燃料を節約する。

すべてのモードで、「Bモード」が選択できる。これにより、アクセルオフ時のエネルギー回収量が増加し、ブレーキペダルを使用せずに効率的に減速することができる。

e-POWERを搭載した新型キャシュカイは、ライバルハイブリッド車よりも速く加速するだけでなく、より低いエンジン回転数で加速する、と自負する。このシステムは、フルEVのように静かに作動し、エンジン回転数と速度がリンクすることに重点を置いているため、加速時でも高いレベルの静粛性が得られるという。

またドライバーは、ダッシュボードの12インチTFTメーターで、e-POWERのエネルギーフローをモニターし、システムの状態を確認できる。


日産自動車は18日、クロスオーバーSUVの新型『キャシュカイ』を発表、2021年夏より欧州市場に投入する。新型キャシュカイは、持……

《森脇稔》

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