ブリヂストン BATTLAX SPORT TOURING T32…走るシーンを選ばないスポーツツーリングラジアル 説明会

ブリヂストンは、2020年11月27日に発表した2輪用タイヤ、バトラックス『スポーツツーリングT32』およびバトラックス『スポーツツーリングT32 GTスペック』のオンライン商品説明会を開催。2021年2月1日の発売に先駆けて、商品の詳細を公開した。

「BATTLAX(バトラックス)」は1983年に誕生して以来、レースやスポーツ、ツーリングをはじめとしたモーターサイクルの幅広いカテゴリに装着できるブリヂストンの二輪車用タイヤとして、多くの新車装着タイヤにも採用されるブランドだ。

そして新たに登場するスポーツツーリングT32は、現在ラインナップされている「T31」の後継に当たり、走るシーンを選ばないスポーツツーリングラジアルとして、あらゆる路面での確かな接地性を発揮するという。

T32最大の特徴は大幅に向上されたウェット性能で、濡れた路面でのトラクションやブレーキ性能、コーナリンググリップを高めるために「パルスグルーブ」が初採用された。パルスグルーブは、溝の形状を脈動形状にするとともにディフレクターを設置、水の流れを均一化して水が流れる速度を増すことで、排水性を向上させることを目的として開発された新たなパターンだ。60km/hからの加速テストでは、T31と比較してタイヤが空転するタイミングが明らかに遅くなったことをデータで公開。併せて、ウェット路面での制動距離を7%短縮することに成功した。

また、新開発のパターン、パルスグルーブのデザイン的要素についてT32の設計を手掛けた、タイヤ開発第4部門MCタイヤ設計第2課の原田陽一氏は、「この独特のパターンについて、ビジュアル的には社内では賛否両論ありましたが、海外では高評価だったことを受け、イケると確信した」と説明。

開発責任者であるMCタイヤ事業部長の藤田昌宏氏も「ブリヂストンらしくないパターンですが、この奇抜さはレーシングタイヤのインターミディのような手彫り感があって、チャームポイントにもなり得る」と、デザインに於いてもBSとしての新たな挑戦をアピールした。

また、溝の比率をアップさせることでドライ性能がスポイルされてしまう問題に対しては、独自の分析・最適化技術「アルティメットアイ」によりパターンを最適化し、接地面での粘着域をT31より増加させることで対応。粘着領域がリアで13%も向上したにも関わらず、従来通りの摩耗ライフの維持を実現している。

さらに、車重250kg以上の重量車向けオプションスペックとなるT32 GTスペックをラインナップ。重量車特有の重厚感にマッチさせるために、溝配置やパターン剛性を最適化することで、ロングツーリングなどで求められる摩耗ライフを従来品より10%向上させた。

T32 GTスペックをラインナップすることにより、250kgより軽量なバイクユーザー向けにはT32、250kg以上の重量車やさらなる耐摩耗性能を求めるユーザー向けにはT32GT スペックと、ユーザーが求める特性に合ったタイヤ選択をすることが可能となる。

そんなT32について藤田氏は「ドライ路面での素直なハンドリング特性を持ち、安心・安全を感じながらバイクの楽しさを存分に味わえるタイヤになった」と説明。テストライダーとして参加した、タイヤ開発支援部門実車試験第3課の西村元宏氏も、「接地感については、浅いキャンバーから深いキャンバーまで、全域で皆さまにも感じていただけるのではないか」と、コメントしている。

さらに、商品説明後におこなわれた座談会では、ウェット性能の大幅な向上と確かな接地による扱いやすさ、そして摩耗ライフのキープを実現したT32は、軽量でスポーティなカワサキ『Z900』を用いて開発した、と説明された。いっぽうGTスペックは、従来はパニアケースを装着するような、かなりの重量車に向けて開発されていたものを、すそ野を広げて250kg以上の重量車をメインターゲットとして開発し、ロングツーリングに求められる安定性と耐摩耗を追求したと、ターゲットユーザーに対する具体的な棲み分けも解説された。

なお、T32の発売サイズは、フロント用10サイズ、リア用12サイズの全22サイズ、T32 GTスペックの発売サイズはフロント用2サイズ、リア用3サイズの全5サイズとなる。

《先川知香》

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