普段は見られるようで見られない…京阪が5扉車の座席昇降実演観察会 12月20日

デビューから50周年を迎えた京阪5000系。日本の鉄道車両における多扉車の嚆矢で、1990年にJR東日本山手線に6扉のサハ204形が登場するまで、帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)03系や東武鉄道20050系と並ぶ最多扉車だった。
  • デビューから50周年を迎えた京阪5000系。日本の鉄道車両における多扉車の嚆矢で、1990年にJR東日本山手線に6扉のサハ204形が登場するまで、帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)03系や東武鉄道20050系と並ぶ最多扉車だった。
  • 扉上部へ座席を格納した状態。5扉車の構想は1969年8月から具体的に取り組まれたという。
  • 座席昇降時の状態。昇降装置は1万回の耐久試験を経て導入されたという。
  • 座席を降ろした時の状態。この状態では京都方の第2・4扉が閉鎖される。
  • 5000系全編成に掲出されている50周年ヘッドマーク。
  • 京阪5000系
  • 京阪5000系

京阪電気鉄道(京阪)は12月20日、5000系の運行開始50周年を記念した座席昇降実演観察会を開催する。

5000系は1970年12月、ラッシュ時に対応した5扉車として運用を開始。ラッシュ時以外は2扉を締め切った3扉で運用し、その間は扉上部に昇降式の座席を格納するという、国内の鉄道車両ではユニークなギミックを持つ存在として知られている。

通常、座席を昇降させるシーンを見ることはできないが、今回は中之島駅(大阪市北区)3番線ホームに車両が展示され、その間に昇降実演をホームまたは車両内から見ることができる。

展示時間は12時30分から15時までで、昇降実演は12時30分~、13時~、13時30分~、14時~の4回に分け、各回2回程度が行なわれる。

展示終了後は、中之島15時2分発の臨時区間急行萱島行きで、日中にはない5扉をフルに使った運行が行なわれる。

なお、車内から実演を見る場合は、京阪カードの通販サイト「e-kenetマーケット」での申込みが必要。12月9日9時から12月13日23時59分まで受け付け、各回40人を募集。参加費用は1000円。

このほか、50周年記念として、2021年1月24日まで5000系全編成に記念のヘッドマークを掲出。12月20日11~15時に中之島駅改札外コンコースでオリジナルグッズ販売会、12月20日~2021年1月24日(各日10~17時)にはスタンプラリーもそれぞれ開催される。座席昇降時の状態。昇降装置は1万回の耐久試験を経て導入されたという。座席昇降時の状態。昇降装置は1万回の耐久試験を経て導入されたという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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