北関東自動車道・宇都宮上三川ICを降りて国道4号線を北へ走り、泉が丘通りを左折して1kmほど進んだ左側にLCサウンドファクトリー(栃木県宇都宮市平出工業団地43-109)はある。数々の名車を生み出してきたこの実力店を、数年ぶりに訪問した。 ピットから店舗内に入りスリッパに履き替え2階に上がると、代表の坂本和紀さんが迎えてくれた。ちなみに言うと、ショールームに入るのに靴を脱ぐこととなるカーオーディオ・プロショップは、どちらかといえば少数派だ。 「店内を清潔に保つためでもあるのですが、ご来店いただいたお客様にくつろいでいただきたいと考えて、このようにしています(笑)」 こう笑顔で教えてくれた坂本さんに、まずはLCサウンドファクトリーを運営する上でのポリシーを訊いてみた。 「居心地の良いお店にしたいと思っています。カーオーディオ・プロショップってどうしても入りづらいイメージがあって、でもそれを乗り越えてご来店くださった方々がリラックスできて楽しめる、そんなお店でありたいと常々思っているんです。 実際、そのような雰囲気作りができていると自負しています。でもそうであるのは実は、常連のお客様たちのおかげなんですよ。週末になると常連の方々が遊びに来てくださって、皆さんが温かな空気を作ってくださいます。初めてのお客様が緊張しながら入ってくると、常連の方々がすぐに和ませてくれるんです。 皆さんご自分が初めて来たときに常連の方々に親切にしてもらえていますので、それと同じことを新しいお客様に対してしてくださるんです。当店のお客様は本当に良い方ばかりで。そこがうちの最大の強みだと思っています」 ところで、LCサウンドファクトリーが創業したのは2005年だ。坂本さんはそもそもはメカニックだったのだが、90年代半ば頃のカスタムカーオーディオの流行に触発されてDIYでカーオーディオユニットのインストールを行うようになる。そして実家のガレージで仲間のクルマを多々製作し、その後、務めていたカーショップにてカーオーディオ部門を立ち上げる。その経験を基にかねてから計画していた独立を果たし、LCサウンドファクトリーは誕生した。以来同店はこの地で、多くの愛好家のカーオーディオライフをサポートし続けてきた。 さて、次いでは坂本さんにオーディオカーを製作する上で心がけていることを訊ねた。 「お客様が望むものを形にして、それを見て聴いて喜んでいただけるように。これだけを繰り返してきたつもりです。完成したクルマはお客様にとっての宝物になるわけですから、それを作り上げる機会をいただけたことに感謝しながら、ご期待以上のものに仕上げられるよう誠心誠意、製作にあたっています」 接客においては、どのようなポリシーを持っているのだろうか。 「お客様のお話をしっかりお聞きしたいと思っています。何に困っているのか、何をされたいのかを十分に把握できるように。あと初めての方に対しては、専門用語は極力使わないように努めています。できるだけ噛み砕いてご説明して、分かりにくい内容であれば実物をお見せしながらご説明しています。 ところで最近はネットでいろいろと情報を仕入れられますが、お店に行かないと分からないこともたくさんあると思うんです。お店だからこそお伝えできる情報をご提供して、そしてお店に来なければ味わえないこともいろいろと体験していただきたいと考えています。そうして最後、楽しかったまた来たいと思っていただけたら嬉しいですよね」 最後に、読者へのメッセージをもらった。 「カーオーディオに少しでもご興味があれば、ぜひお気軽にお越しください。エントリースピーカーへの交換から承りますし、手頃なシステムもいろいろとご提案できると思います。そしてオーディオ以外のことも、何なりとご相談ください。お客様と長くお付き合いできるお店でありたいと思っています。たくさんの方のご来店を心よりお待ちしています」 LCサウンドファクトリーに行けば、思い描くカーオーディオを想像以上の完成度で手にできる。お近くならばぜひ1度、お店を覗いてみてほしい。
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