スズキのインド子会社のマルチスズキ(Maruti Suzuki)は10月27日、スマートフォンを使って運転免許の技能試験の結果を自動判定するシステムを、マイクロソフトと共同開発した、と発表した。 このシステムは、「HAMS」(Harnessing AutoMobile for Safety)と呼ばれる。インド・ウッタラカンド州政府と協力して、デラドゥンの自動車運転免許試験センターに導入された。 HAMSでは、教習車のフロントガラスにスマートフォンを固定し、運転免許の技能試験を受けるドライバーと、教習車の試験場での走行の様子を、スマートフォンのカメラで記録する。HAMSは高度な人工知能(AI)を利用して、ドライバーの運転操作が的確かどうか、また教習車が走行ルートを外れていないかどうかなどを、モニターする。 そして、自動的に技能試験の各スコアが送信され、運転免許の技能試験の合否が判定される。技能試験が終了してから、合否リポートを生成するのに要する時間は、わずか10分という。 透明性を確保するために、技能試験に不合格だった人は、申請することで技能試験中の録画映像を見ることができる。プロセス全体の客観性と透明性は、高く評価されているという。 マルチスズキは、HAMSはインドの運転免許試験を近代化するための重要なツールであり、他の州の自動車運転免許試験センターにも拡大展開される予定、としている。
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