コンチネンタルの通信するタイヤ、テクノロジー賞を受賞…自動運転タクシー向け

コンチネンタルの通信するタイヤ「コンチ・ケア」
  • コンチネンタルの通信するタイヤ「コンチ・ケア」
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コンチネンタル(Continental)は10月8日、次世代の自動運転EVタクシー向けコンセプトタイヤ、「Conti C.A.R.E.」(コンチ・ケア)が、『ヨーロピアン・ラバー・ジャーナル』の「Journey to Automation」賞において、タイヤテクノロジー賞を受賞した、と発表した。

Conti C.A.R.E. の「C.A.R.E.」とは、Connected(接続)、Autonomous(自律)、Reliable(信頼)、Electrified(電動化)を意味しており、ホイールやタイヤ技術のネットワークを緻密に調整し、求められる性能特性の管理がしやすいことを表している。これらの特性は、個々のモビリティやシェアモビリティの両方において、電動化や自動運転の要件とも綿密に連携しているという。

Conti C.A.R.E.は、タイヤ構造に組み込まれ、クラウドに接続されたセンサーを備えている。これらのセンサーは、トレッドの深さ、損傷の可能性、タイヤの温度、タイヤの空気圧に関するデータを生成し、常に評価する。この「ContiSense」(コンチ・センス)と名付けられた監視システムが、ウェブベースの「ContiConnect Live」(コンチ・コネクト・ライブ)アプリと連動することで、コストを最適化させる。タイヤの状況に関する情報をコンチ・コネクト・ライブに送信し、車両管理者がモビリティの管理を効率的に行えるようにする。

また、Conti C.A.R.E.は、パフォーマンスを向上させるなど、次世代の自動運転EVタクシー向けに、タイヤ管理の手段を提供する柔軟なシステムソリューションを構築するという。

このConti C.A.R.E.が、『ヨーロピアン・ラバー・ジャーナル』のJourney to Automation賞において、タイヤテクノロジー賞を受賞した。ホイールに組み込まれた遠心ポンプを活用して、空気圧を能動的に調節するシステムが評価された。車両が加速すると、ホイール内の遠心力がポンプに作用して、圧縮空気を生成する。この耐圧技術は、タイヤの空気圧を常に最適な範囲内に保ち、CO2排出量の持続可能な減少を達成するのに役立つ。

余分な圧縮空気は、一体型タンクに保管される。増圧技術により、この空気は、さまざまな運転状況に応じてタイヤ空気圧を即時に調節するために使用される。その結果、自動運転のEVタクシーは、タイヤの空気圧を上げて重い荷物を運ぶことができる、としている。

《森脇稔》

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