VWがEVの充電テスト施設、気温50度で作動を確認…地球上で最も過酷な条件を再現

VWグループが米国アリゾナ州に開設したEVの充電テスト施設
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フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は7月15日、米国アリゾナ州にEVの充電テスト施設を開設した、と発表した。

この充電テスト施設は、1993年にオープンしたアリゾナプルービンググラウンドにある。ここでは、フォルクスワーゲングループのアウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレー、フォルクスワーゲンブランドの各車が、腐食や風化、高温化での厳しい耐久性テストを実施している。

充電テスト施設には、50の充電ステーションが設置された。世界の各市場に対応した電力レベルが導入されており、気温50度近くに達する砂漠地帯において、充電が正常に行えるかどうかテストする。

充電テスト施設には、ポルシェ『タイカン』などのEVスポーツカー向けの出力50 kWから350 kWまでの25基のDC急速充電器と、家庭での充電を想定した10基のレベル2のAC充電器などが用意されている。システムは、米国、ヨーロッパ、中国の3つの標準コネクタタイプの充電プラグと、世界中のさまざまなブランドの機器を使用して、テストを行う。

16か所の駐車場には、テストに必要な日照や日陰のレベルを変えることができるリモート制御のキャノピーが採用された。将来の誘導充電などの技術への対応も、念頭に置いて設計されている。

フォルクスワーゲングループは2029年までに、世界中で約2000万台の電動車を生産するという目標を掲げている。同社は、地球上で最も過酷な条件のいくつかを米国で再現し、EVの充電をテストする、としている。

《森脇稔》

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