【トヨタ RAV4 PHV 新型試乗】RAV4としてもトヨタのPHVとしても「過去最高」…島崎七生人

トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)
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2019年4月に導入された5代目『RAV4』は、「“カーライク”な市場トレンドとは一線を画すSUVのワクドキ、強いアイデンティティが支持されている」とトヨタでは分析。今回の『RAV4 PHV』は、そんなポジショニングをさらに突き抜けるモデルとする役割を担っての登場という。

新開発のハイブリッドシステムと“3つのE”

トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)
売りはもちろんPHV(プラグインハイブリッド)システムだが、これはトヨタSUVでは初搭載。車両コンセプトは「“E”-Booster」で、言葉の表現では「RAV4の魅力を電気の力で加速させる」と、なかなか力強い。さらに“E”にはEnjoy(楽しさ)、Electric(電気を使う)、Enviroment(環境性能)の3つの意味も込められている。

搭載されるハイブリッドシステムは新開発。ポイントはフロントモーター、インバーターの高出力化や、床下に大容量リチウムイオンバッテリー(容量51Ah、総電圧355.2V、総電力量18.1kWh)の搭載など。エンジンと合わせたシステム最高出力は225kW(306ps)。これらにより、2リットルターボクラス以上の加速性能をモノにし、同時に95kmのEV走行距離、1300km以上という航続距離を達成した(数値はいずれもトヨタ社内測定値)。

車外からのAC充電は200Vと100Vに対応、エンジンで発電充電するチャージモードも備える。1500W/AC100Vの外部給電機能も標準装備しており、バッテリーで7時間、エンジンを使えば3日間の能力をもつ。トヨタによれば一般家庭の平均的な使用電力(400W)で換算するとバッテリーのみで20時間、エンジンを使うと5日間の電力供給能力という。装備ではほかにヒートポンプエアコン、リモートエアコンシステム、後席シートヒーターなども装備する。

トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)

RAV4としてもトヨタのPHVとしても過去最高の仕上がり

正式発表直前のタイミングにつき、今回はサーキットが試乗コースに用意された。かつ限られた時間でもあったが、実感したのは、『RAV4』としてもトヨタの「PHV」としても過去最高の仕上がりぶりではないか、ということ。

とりわけシステム最高出力306ps(225kW)のパワートレーンは、力強さはもちろんだが、とにかくスムースで洗練されたパワーマネージメントにより、あらゆる場面でストレスを感じさせない走りを実現。さらにバッテリーほかシステム一式で重さが200kg上積みされつつも、その重さを味方につけ走行中の音や振動が抑えられ、(重さに対処するための)プラットフォームの補強の相乗効果分もあり乗り味がしっとりとしている上で、『RAV4』らしい自然な身のこなしも保たれている。

トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)
動力性能については加減速時に車の反応がしっかりとついてくるのは心強く、たとえば80~100km/hあたりで再加速が欲しいときの出足のよさは、気持ちがいいほどだった。

試乗後、この『RAV4』導入時のチーフエンジニアを務めた佐伯禎一(さえき・よしかず)さんに話を聞くと、昨年の導入後、「バネ上の動きをもう少し穏やかにしたかった」と感じていたそうで、今回のタイミングでは、そのことが実現されたという訳だ。

「PHV」はシリーズのフラッグシップになるが、『RAV4』らしい走りの味がさらに磨き込まれた、トップモデルにふさわしい仕上がりと感じた。

トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

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