KYB、次世代EV車台向けサスペンションを共同開発…戦略的提携をイスラエル企業と締結

REEオートモーティブの次世代EV向けプラットフォーム
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KYBは5月21日、REEオートモーティブとの間で、将来実用化予定のEVプラットフォーム向けのサスペンション機構を共同開発するために、戦略的提携を結ぶと発表した。

REEオートモーティブは、イスラエルに本拠を置くテクノロジー企業。同社は、完全にフラットで拡張性のあるモジュラー方式の次世代EVプラットフォームを開発した。この新プラットフォームは、あらゆるタイプのEVや自動運転車を可能にする設計自由度が特長だ。ラストマイル配送、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)、小型車から大型車までのEV化された物流手段、ロボットタクシーまで、現在だけでなく、将来におけるさまざまなモビリティ手段への適用が可能という。

KYBのセミアクティブおよびアクティブサスペンション技術が、REEオートモーティブが開発した次世代EVプラットフォームの性能向上に、大きく貢献することが期待されている。EVプラットフォームの技術で豊富なノウハウを持つREEオートモーティブと、油圧機器の世界的大手メーカーのKYBの高度なノウハウを組み合わせることにより、EVにおけるデザイン革新を実現し、人、モノ、サービスの移動手段に大きな変革をもたらすことが見込まれるという。

両社の戦略的提携により、REEオートモーティブはグローバルな生産能力をさらに増強することを目指す。ステアリング、ブレーキ、サスペンション、電気モーターなどの駆動系部品をすべて、ホイール内に収めた「REEcorner」を、完全にフラットなプラットフォームの「REEboard」と組み合わせることにより、高い設計自由度を実現すると同時に、性能や安全性を高め、ラストマイル配送から長距離大量輸送に至るまでのあらゆる物流手段に、モジュラー形式で適合させることが可能になるという。

なお、KYBにとって、今回のパートナーシップは、EVプラットフォーム開発を目的とした初めてのテクノロジー企業との正式な協業になる、としている。

《森脇稔》

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