【横浜ゴム ブルーアースXT AE61】とてもバランス感覚に優れた、いまどきの若者のようなタイヤ

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横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60
  • 横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60
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  • 横浜ゴム ブルーアースXT AE61
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横浜ゴムが、この度SUV向けに新開発したブルーアースXT AE61を、一般道で試すことができたので早速インプレッションをお届けしたい。

ブルーアースXT AE61は、横浜ゴムの低燃費タイヤブランド「ブルーアース」の名を冠したオンロードSUV用サマータイヤ。そしてこの上位には、ハイパフォーマンスSUV用に『ADVAN Sport V105』がラインナップされている。

横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60
「オンロードSUV用サマータイヤ」という長い説明を加えるのは、やはりSUVの起源がクロスカントリー4WDにあるからだろう。そしてヨコハマタイヤの場合は、これを「ジオランダー」シリーズが担当する。ちなみに「XT」のXは「クロスオーバーSUV」、Tは「ツーリング」を意味している。

そして今回の試乗車には、欧州ブランドとして高い人気を誇るミドルクラスSUV、ボルボ『XC60』が選ばれた。スウェーデン生まれのXC60はヘビーデューティな使用にも耐えうるが、スポーティな身のこなしをも併せ持つバランス派。これにブルーアースXTがどのようなマッチングを見せたのかを、ここからは見て行こう。

接地感が高く保たれる技術、マウンド・プロファイルとは

まず走り始めて感じたのは、そのスッキリとした乗り味だった。乗用車用のブルーアースはそのもっちりとしたグリップ感が印象的なタイヤだが、SUV用となるXTは、意外にも路面コンタクト感がサラッとしていた。そしてスムーズに転がって行く感触が、とても心地良かった。

横浜ゴム ブルーアースXT AE61横浜ゴム ブルーアースXT AE61
必要以上にゴムを柔らかくしないのは、背の高いSUVをしっかりと支えるためだろう。それにも関わらずその接地感が高く保たれているのは、マウンド・プロファイルの影響か。これはトレッド面にわずかな丸みをもたせることで、実際にタイヤが地面に接地したときの圧力分布を均一化する技術。結果として接地長を長く取ることが可能となり、剛性の高いゴムでもグリップ感が高まるようだ。そして直進安定性を確保しながら、偏摩耗をも抑制することができるのだという。

シッカリ感がある上に、静粛性が上手に保たれているのもブルーアースXTの好印象なポイントだ。これにはセンターリブ部分に搭載される「サイレントエッジグルーブ」(車外通過音を抑制)や、これを含めた5種類のラグ溝を最適配置する「5ピッチ・バリエーション」による、周波数コントロール技術が効いているのだという。これはブロックごとのエッジが接地する際に、そのピッチをずらすことで周波数ピークを分散させる技術である。

日常域ではほぼオンザレール感覚

横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60
そのスッキリ感は、コーナリングでも持続する。ヨーロッパでの高速巡航を想定するXC60は、国産SUVよりも足まわりを適度に固めているが、そのロール剛性にタイヤが負けないのはとても良い。ハンドルを切ってもタイヤがよれず、日常域ではほぼオンザレール感覚だ。そして横Gが高まるような状況では、タイヤがしっかりロールを支えてくれる。しかしここでグリップや剛性が出しゃばりすぎないため、とても自然にカーブを走ることができる。この快適性とパフォーマンスのバランスが、実に良い。

そのトレッドを見るとブルーアースXTは左右対称タイヤのようなツラ構えだが、アウト側には「高剛性アクティブショルダー」、イン側には「パワーインサイドショルダー」を配置した、左右非対称トレッドパターンが採用されている。そしてこのブロックを貫通しないラグ溝とサイプを交互配置するアウト側ショルダーが、カーブで踏ん張りを効かせるのである。またイン側ショルダーは直進時の安定性と共に、低速時ハンドルを大きく切った際などに起こる偏摩耗を抑制する役割を担っている。

横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60

荷重をかけるほどにグリップを増して、その実力を発揮

総じてブルーアースXTは、とてもバランス感覚に優れる、いまどきの若者のようなタイヤだと感じた。通常は転がり抵抗が極めて低く、すまし顔。しかし荷重をかけるほどにグリップを増して、その実力を発揮して行く。このサラッとしたグリップ感ゆえにウェット性能を心配したが、むしろ従来このポジションにあった『ジオランダーSUV G055』に対して最も進化を果たしたのは、そこだったというのも驚きだ。
横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60
XTはそのゴムにウェット性能と低燃費性能に効く2種類のシリカとポリマーを配合(ナノブレンドゴム)。分散しにくいシリカを「A.R.T.Mixing」(アドバンスド・リアクション・テクノロジー イン ミキシング)で混合させることによってウェット性能向上を実現。XTは従来品のG055に比べてウェット制動では約16%、ウェット円旋回でも約16%の性能向上を果たしたというのである。これはまさに、ブルーアースの名前に相応しいポテンシャルだと言えるだろう。
横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60と山田弘樹横浜ゴム ブルーアースXT AE61 を装着した ボルボ XC60と山田弘樹

《山田弘樹》

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