高速道路初の「ファスナー合流」作戦、渋滞削減に効果あり…名神・一宮JCT

対策前:一宮JCTの交通状況
  • 対策前:一宮JCTの交通状況
  • 対策後:一宮JCTの交通状況
  • 対策前:一宮JCTの交通状況
  • 対策後:一宮JCTの交通状況
  • 渋滞対策の効果

NEXCO中日本は、名神高速・一宮ジャンクション(JCT)付近で運用を開始している、高速道路初の「ファスナー合流」による渋滞改善効果を取りまとめた。

名神上り線・一宮JCT付近では、東海北陸道から合流する車両が交通の流れを悪くし、渋滞発生の一因となっていた。そこで、東海北陸道から名神 上り線への合流箇所に設置しているラバーポール区間を、従来の100mから走行車線の先頭方向へ260m延伸。これにより、規則正しく1台ずつ交互に合流する「ファスナー合流」を促し、合流時の交通の流れをスムーズにした。

2019年11月29日の運用開始から2か月間の交通状況を前年同時期と比較した結果、交通量はほぼ横ばいだったにもかかわらず、名神と東海北陸道を合わせた渋滞による損失時間は約28%減少。渋滞している区間の平均通過時間は名神が約13分から約10分に約3分短縮され、東海北陸道では約10分で増えることはなかった。渋滞件数も東海北陸道は横ばい、名神は約15%減少した。

NEXCO中日本では、今回の対策について一定の効果が確認できたとし、一宮JCTでは「ファスナー合流」を定着させ、引き続き交通動向を注視。また効果検証を踏まえ、インターチェンジやサービスエリアなどから高速道路本線に合流する場所で渋滞が発生している他の箇所への展開についても検討していく。
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《纐纈敏也@DAYS》

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