ヴェゼル モデューロX 体感試乗会、参加者は「値段の意味がわかった」「ドイツ車に近い」

ホンダアクセス ヴェゼル モデューロX 体感試乗会
  • ホンダアクセス ヴェゼル モデューロX 体感試乗会
  • ホンダアクセス ヴェゼル モデューロX 体感試乗会
  • 参加者のニッチェさん親子(ホンダアクセス ヴェゼル モデューロX 体感試乗会)
  • 参加者の中島さん夫妻(ホンダアクセス ヴェゼル モデューロX 体感試乗会)
  • ホンダ ヴェゼル ツーリング モデューロX
  • ホンダ ヴェゼル ツーリング モデューロX
  • 参加者のニッチェさん親子(ホンダアクセス ヴェゼル モデューロX 体感試乗会)
  • 参加者のニッチェさん親子(ホンダアクセス ヴェゼル モデューロX 体感試乗会)

約1年前、ホンダアクセスは『ヴェゼル』のモデューロXコンセプトカーを発表した。モデューロX史上初となるSUVということで期待が高まり、昨年11月には正式に販売を開始。その実車をじっくり試乗できるイベント「ヴェゼル モデューロX 体感試乗会」が開催された。

イベントに招待されたのは、ホームページと東京オートサロン2020の会場で募集した人の中から、抽選で選ばれた16名(とその同伴者)。倍率はおよそ8倍だったそうで、ホンダ新型SUVのコンプリートカーへの注目度が高いことがうかがえる。

試乗は一般道とミニサーキット

16名と各同伴者は、8組ずつ午前・午後に分けられた。試乗プログラムは午前・午後で基本同一内容。走行メニューは、一般道とサーキットでの試乗が用意されている。

一般道は、会場(千葉県茂原ツインサーキット)周辺道路15キロを、ノーマルのヴェゼル ツーリング(FFターボ)とモデューロX仕様で1周ずつ行う比較試乗。

走行時間はおよそ20分ほどだが、コース上に信号は数えるほどしかなく、路面の凹凸やギャップなども普通の速度でストレスなく回れるコース設定だった。途中にアップダウンのあるちょっとしたワインディングロード区間もあり、ブレーキやサスペンションのフィーリングも確認できる。

サーキット内の試乗プログラムは、茂原ツインサーキットの東コース(ロングコース)を、ヴェゼル ハイブリッドのFFか4WDのどちらか、それぞれノーマルとモデューロXの2台を試す。周回はまずノーマルで2周。モデューロXに乗り換え、土屋圭市氏のアドバイスを聞きながら2周し、一人で2周の計6周回る。

茂原のコースはテクニカルなコーナーが多く、車の素性をみるにはちょうどよい。東コース試乗では、モデューロXドライブの際、モデューロXの開発アドバイザーでもあるドリキンこと土屋圭市氏が助手席に同乗。車の説明やドライビングのアドバイスがもらえるようになっていた。

お昼には、ヴェゼル モデューロXの開発者と土屋氏のトークショーも開かれた。参加者はそれぞれ開発時の苦労やモデューロXにかける思いを質問。モデューログッズプレゼントの抽選会と土屋氏のサイン会も用意された。

さらに、スペシャルプログラムとして、会場となったミニサーキットで、土屋氏ドライブの『S660 モデューロX』同乗走行も実施。サーキットでプロレーサーの走りを味わう機会は貴重だ。皆一様に高揚した表情で車から降りてきては、「すごい」「楽しかった」と感想を語っていた。

乗ってわかる値段の意味

以上のようにプログラムは充実しており、各組半日の設定だが、一般道で30キロ以上、サーキットを6周とかなり走り込みができる設定だ。ディーラーの試乗では、ここまで走ることはなかなか難しいだろう。

参加者のうち、午前・午後で各1組ずつ話を聞くことができた。実際の参加者の声を拾ってみよう。

試乗会のエントリー名「ニッチェ」さんは、小学生の長男と一緒の参加だ。現在乗っている車は『S2000』。主に通勤に使っているという。

「家族用には『フィット』もあるんですが、子どもとキャンプなどに行きたいと考えているのでヴェゼルは気になっていました。試乗もしたんですが、走る楽しさみたいなものがちょっと物足りないと感じました。

モデューロXは、エアロパーツとサスだけにしては値段が高いという印象を持っていたんです。が、試乗してみて、その値段の意味が分かった気がします。まず、足回りはコーナーやギャップでも収まりがよく、運転が楽でした。サーキットではSUVなのによく曲がるしタイヤの接地感も高く、全体のバランスのよさを感じました。特別シートはホールド性も高く、運転中のGで横にすべらないのもいいですね」。

一般道とサーキットを十分に試乗できたからこその評価だろう。同伴者の長男君にも聞いたところ、後席で使いやすいアクセサリーソケットがあるところが(ゲーム機の充電ができるので)よかったそうだ。乗り心地は「S2000より全然いい」とのことで、一般道の試乗では帰り道、後席で眠ってしまったそうだ。

ドイツ車に近い足回りとハンドリング

次の参加者は、ご夫婦でエントリーした中島さん。VW『ゴルフ』のオールトラックに乗っており、普段の足としてだけでなく、ダイビングや旅行でも車を活用しているアウトドア派だ。1月のオートサロンに夫婦で行った際に、イベントを知り、その場で試乗会の申し込みをしたというクルマ好きのお二人だ。

「ドイツ車に乗っていますが、モデューロXはそれに近い感じがしました。サスペンションの動きもしっかりしており安定していました。ノーマルのヴェゼルは、ハンドルが少し重い感じでしたね。モデューロXは、軽いというわけではないのですが、曲がりやすくて楽でした。この感覚がドイツ車に近いかなと。

実は昔、リトラクタブルの『アコード』に乗っていた時期もあったんですが、今のホンダ車はどうなのか、ドイツ車と比べてどうなのか、オートサロンで土屋氏のトークショーを聞いてその場で申し込んでみたんです。車の進化を感じますね」。

奥様も後席と助手席の安定性を感じたという。

「後ろの席はカーブでも揺れが少ないですね。助手席は振動も少なくとてもしっかりした印象です。ゴルフのシートは少し硬めで、モデューロXも似たような硬さですが少し優しい感じでした。デザインは、派手さはないかもしれませんが、悪目立ちせずむしろかっこいいと思いました」。

ストリートで1番のSUVを目指して

中島さんのドイツ車に近いというのは、実はアドバイザーの土屋氏や開発陣の狙いのひとつでもあった。ヴェゼル モデューロXの開発では、土屋氏はまず「SUVを作る(カスタマイズする)なら、欧州プレミアムSUVを超えろ」と開発陣にはっぱをかけたそうだ。

これに対してモデューロX開発を統括する福田正剛氏は「生産やコストなどで、カイエン超えはさすがに相当なチャレンジでした。どこまで達成したかはユーザーの評価に委ねますが、自分達は、ストリートではモデューロXが一番! というイメージを持って開発しました」と語る。

ヴェゼル モデューロX開発で、まずこだわったのはサスペンションと専用ホイールだそうだ。もともとホイールのオプションブランドとして始まったモデューロは、コンプリートカーにおいてもサスペンションとホイールには特別のこだわりがある。さらに、ヴェゼルはSUVなので4WDの設定もあった。2WDと4WDでは同じボディでも荷重のかかり方が変わってくる。サスペンションもただ硬めにして応答性を挙げればいいというわけではない。ホイールの剛性とボディ重量も考えた設計にこだわっている。

たとえば、ノーマルに装着されている前後のパフォーマンスダンパーだが、土屋氏の判断は「モデューロXには不要」というものだった。ベース車両の装備を外すということに生産ラインは難色を示したというが、実際にモデューロXに乗ってもらうことで最終的には工場も理解をしてくれた。50km/hからでも空力の違いを感じるという前後エアロバンパー、エアロガーニッシュ、専用開発のダンパー、ホイールと相まって、ハンドリングや安定性を向上させている。

そういったモデューロシリーズへのこだわりについて、参加者の一人は「ヴェゼルをここまで仕上げたのなら、この方向性は他の車種でも維持してほしい。続けてほしい」(中島さん)とコメントしてくれた。開発陣の思いは伝わったのではないだろうか。

ホンダアクセス Modulo・ModuloXの詳細はこちら

《中尾真二》

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