スズキのBセグメントコンパクトカー、『スイフト』。歴代のスタイリングを継承しながらも、プラットフォームやエンジン、足回りから刷新した。現行の4世代目の各グレードの他、走りを追求した『スイフト スポーツ』もラインナップしている。
目次
- マイルドハイブリッド採用で走りと低燃費を両立
- 鮮やかさと深みを意識したカラー…エッジと丸み
- 【ハイブリッドRS 試乗】軽さがもたらすのは「ポジ」だけではない…井元康一郎
- 【XL 試乗】ベーシック車でこそわかるシャシーの信頼性…諸星陽一
- 【RSt 試乗】“スポーツ”と一線画す洗練の走りは「ベストバイ」…島崎七生人
- 【ハイブリッドRS 試乗】日本車離れした“男気”コンパクト…青山尚暉
- 【スイフトスポーツ】軽量、高性能なホットハッチへ進化…183万6000円より
- 【ハイブリッド 500km試乗】欧州車的な乗り味が濃厚、唯一の弱点は価格か
- 【スイフトスポーツ 試乗】あれこれ言えばキリはないが、楽しさは最高評価…中村孝仁
マイルドハイブリッド採用で走りと低燃費を両立
スズキは、小型乗用車『スイフト』を全面改良し、2017年1月4日より発売すると発表した。スズキでは、新型スイフトをグローバルコンパクトカーとして日本より発売し、今後輸出をはじめ海外での生産・販売を計画している。
新型スイフトは、歴代のスタイリングを継承しながら、重心の低いプロポーションと躍動的なフォルムの全く新しいスイフトへと進化。大開口フロントグリルを中心としたフロントマスクで力強さと存在感を表現した。
マイルドハイブリッド採用で走りと低燃費を両立 画像
鮮やかさと深みを意識したカラー…エッジと丸み
フルモデルチェンジしたスズキ『スイフト』は2色の新色を含む多彩なカラーラインナップを揃えている。
新型スイフトのカラー開発について、スズキ四輪商品・原価企画本部四輪デザイン部エクステリア課宮澤貴司さんは、「鮮やかさと深みを意識した」と述べる。また、「ラインナップ全体で色相のバランスをとることはもちろん、新型スイフトの特徴である、前後フェンダーを通る(キャラクターラインの)エッジの部分と ドア断面の丸みの表情が一番きれいに見えるカラーを基準に選んだ」という。
鮮やかさと深みを意識したカラー…エッジと丸み 画像
【ハイブリッドRS 試乗】軽さがもたらすのは「ポジ」だけではない…井元康一郎
昨年12月27日発表、今年1月4日に発売されたスズキのBセグメントサブコンパクト『スイフト』第4世代モデル。そのうちマイルドハイブリッドのスポーティグレード「ハイブリッドRS」、ターボの「RSt」、アイドリングストップなしの快適性重視グレード「XL」の3種をショートドライブしてみたのでリポートする。
【ハイブリッドRS 試乗】軽さがもたらすのは「ポジ」だけではない…井元康一郎 画像
【XL 試乗】ベーシック車でこそわかるシャシーの信頼性…諸星陽一
ハイブリッドモデルや1リットルターボが注目される新型『スイフト』だが、ベーシックな仕様として1.2リットルNAエンジンを搭載するグレードも用意される。
1.2リットルNAモデルにもRSグレードが設定されるが、あえて試乗モデルとして選んだのが普通のグレードである「XL」。RS系はヨーロピアンチューニングのショック、タイヤ(見た目の銘柄は同じだが中身が異なる)、電動パワステが装着されるが、XLは純粋な日本チューニング版。
【XL 試乗】ベーシック車でこそわかるシャシーの信頼性…諸星陽一 画像
【RSt 試乗】“スポーツ”と一線画す洗練の走りは「ベストバイ」…島崎七生人
新旧の比較で、全長と全高はそれぞれ10mm小さく(全幅は1695mmをキープ)なった。だからなのか、今までよりずっと饒舌なグラフィックながら“別のクルマになってしまった感”はない。コロンとコンパクトな佇まいが守られていて、ひと安心した次第。
特徴的なフロントガラスの立ち具合も変化はなさそう。ただしヒップポイントがグンと低められ(前ー20mm/後ー45mm)、ホイールベース+20mmの延長分を使いながら、前後席ともゆったりとした着座姿勢がとれるようになった。
【RSt 試乗】“スポーツ”と一線画す洗練の走りは「ベストバイ」…島崎七生人 画像
【ハイブリッドRS 試乗】日本車離れした“男気”コンパクト…青山尚暉
スズキが6年ぶりに刷新した新型『スイフト』は、まさに日本車離れしたコンパクトカー と言っていい。
ここで試乗したのは欧州仕様の足回りを奢る「ハイブリッドRS」。『バレーノ』のプラットフォームを用い、『ソリオ』から受け継いだ1.2リットルエンジン+モーター=マイルドハイブリッドのパワーパッケージ を採用。モード燃費最高27.4km/リットルを誇るメーングレードだ。
【ハイブリッドRS 試乗】日本車離れした“男気”コンパクト…青山尚暉 画像
【スイフトスポーツ】軽量、高性能なホットハッチへ進化…183万6000円より
スズキは、優れた動力性能とハンドリング性能を実現するコンパクトハッチ、新型『スイフトスポーツ』を9月20日より発売する。
3代目となる新型スイフトスポーツは、軽量化技術とともに走行性能を向上させた新型『スイフト』をベースに、日常での使いやすさを確保しながら、より高性能なホットハッチバックへと進化させた。
【スイフトスポーツ】軽量、高性能なホットハッチへ進化…183万6000円より 画像
スズキ スイフトスポーツ セーフティパッケージ・全方位モニター用カメラパッケージ装着車 チャンピオンイエロー4
【ハイブリッド 500km試乗】欧州車的な乗り味が濃厚、唯一の弱点は価格か
第4世代も「泣く子が黙る」のか
スズキのBセグメントコンパクト『スイフト』のハイブリッドモデルで500kmほどツーリングする機会があったので、ドライブインプレッションをリポートする。
スイフトの現行モデルが発売されたのは2017年1月。もともとはアメリカで販売していたミニセグメントの名称だったスイフト(当時の日本名は『カルタス』)をいただく初代が2000年にデビューした時は「泣く子も黙る79万円」というテレビコマーシャルのキャッチフレーズからもわかるように、とにかく安いというのがウリであった。
【ハイブリッド 500km試乗】欧州車的な乗り味が濃厚、唯一の弱点は価格か 画像
【スイフトスポーツ 試乗】あれこれ言えばキリはないが、楽しさは最高評価…中村孝仁
痛快なドライブはクラスでも希少
発売から1年たって、ようやくスズキ『スイフトスポーツ』に試乗できた。中々縁遠く、ついに1年もたってしまったというわけである。
ベースとなるスイフトはご存知の通り、新しい「ハーテクト」と名付けられたプラットフォームを採用し、大幅な軽量化を達成してなお、どっしり感のある乗り心地を損なわない摩訶不思議なチューニングを達成してきた。そのベース車両に1.4リットルターボユニットを押し込み、140ps、230Nmを発生させる。140psのパフォーマンスは、出たばかりのVW『ポロTSI Rライン』の150ps、250Nmに肉薄する。ただし、ポロはスイフトに比べて100kg以上も重いから、チャラ以上でスイフトに分があるかもしれない。