テスラは、ニュルブルクリンクにおいて「4ドアEVセダン最速を狙う」と宣言。タイムアタックをおこなうための試作車が、テスト走行を開始した。その様子をスクープサイトSpyder7のカメラがとらえた。
試作車は、ローダウンされたボディにより広いフェンダーフレア、大径の軽量ホイール、ミシュランカップ2Rパフォーマンスタイヤ、リップスポイラー&トランクリッドスポイラーを装着。キャビン内にロールケージを配置し、フロントバンパーのエアインテークも大型化されているほか、ベースモデルには装着されていないカーボンセラミックブレーキが確認できる。
注目は、このテスト車両が既存の「Ludicrous」モード以上のパフォーマンスを発揮する高性能「Plaid」(プレイド)パワートレインを備えている点だ。テスラ「モデルS 100D」が2つのモーターを装備するのに対し、この新パワートレインは3つの電気モーターを持つという。「プレイド」の詳細は間もなく発表される予定で、モデルSを始め『モデルX』『ロードスター』に順次搭載していくと予想される。
イーロン・マスクCEOはツイッターで、ラグセナカにおいてこの試作車が4ドアEV最速を更新したとツイート。ジャガー『XE SVプロジェクト8』の記録を、1秒近く縮める1分36秒555を叩き出したと発表している。
ポルシェ『タイカン』のニュルにおける4ドアEV最速記録を塗り替えるべく、テスラは9月21日と25日にニュルブルクリンクを予約したと報じられており、期待が高まる。また記録を狙う「モデルS」のハードコアモデルは市販化も視野に入れているようだ。