7月25日から28日にかけて開催された『2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会』では随所で“ハンパない”バトルが展開された。世代を問わず楽しめるイベントも多く用意され、今年もアツい盛り上がりをみせた鈴鹿8耐をここでまとめる。
目次
- 【鈴鹿8耐 基礎編】どんなレース?…応援したいチームを見つけて
- 【鈴鹿8耐 基礎編】イベントにフェスにプールも…自分流の楽しみ方で
- 【鈴鹿8耐】三つ巴の戦いを制し、カワサキが26年ぶり2度目の優勝
- 【鈴鹿8耐】カワサキ26年ぶり優勝に「信じられない」「ジェットコースターのよう」
- 【鈴鹿8耐】ヤマハ5連覇ならず、中須賀「来年につながるいい8耐だった」
- 鈴鹿8耐】力走見せたホンダファクトリー高橋巧「攻めた4スティントだった」
- 【鈴鹿8耐】「車椅子レーサー」青木拓磨が22年ぶりにバイクで鈴鹿を駆け抜けた
- 「モータースポーツ×ライダー×ご当地キャラ」で地域興し…鈴鹿8耐で10年目「逆バンクキャンプ」の次の一手とは
【鈴鹿8耐 基礎編】どんなレース?…応援したいチームを見つけて
鈴鹿サーキットにて7月24~28日の間、2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会が開催される。今年初めて観戦する方向けに基礎知識を交えながら鈴鹿8耐について紹介したい。
前述のとおり、今年で42回目の開催となる鈴鹿8耐は日本で最大規模の2輪レースで、日本でも開催される世界選手権(MotoGP日本GP)よりも観客動員数では上回っており、盛り上がりをみせている。80年代から90年代前半までのバイクブームの影響もあり、90年代前半には決勝日だけで15万人以上も来場したほど鈴鹿8耐は夏の一大イベントとなった。その後バイクブームが去り、鈴鹿8耐の集客数は下降していくものの、現在はブームの時代から足を運んでいる観客に加え、若い世代の観客も増え鈴鹿8耐は世代を超えて愛されている。
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【鈴鹿8耐 基礎編】イベントにフェスにプールも…自分流の楽しみ方で
今月末、7月24~28日に2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会が開催される。日本で最も規模が大きく人気のある2輪ロードレースだが、楽しみはレースだけではない。鈴鹿8耐では世代を問わず楽しめるイベントが多く用意されている。今回は耐久レースならではの楽しみ方を紹介する。
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【鈴鹿8耐】三つ巴の戦いを制し、カワサキが26年ぶり2度目の優勝
2018-2019FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会=鈴鹿8耐の決勝レースは、大混戦、大波乱となったカワサキ、ヤマハ、ホンダによる三つ巴の戦いを制し、No.10 Kawasaki Racing Teamが優勝。カワサキとしては26年ぶり2度目の優勝となった。
【鈴鹿8耐】三つ巴の戦いを制し、カワサキが26年ぶり2度目の優勝 画像
優勝したNo.10 Kawasaki Racing Teamによる記念撮影
【鈴鹿8耐】カワサキ26年ぶり優勝に「信じられない」「ジェットコースターのよう」
7月28日、鈴鹿サーキットで2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会の決勝レースが行われ、Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hが優勝。カワサキが26年ぶりに鈴鹿8耐の頂点に立った。
ハスラム「ジェットコースターのようだった」
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【鈴鹿8耐】ヤマハ5連覇ならず、中須賀「来年につながるいい8耐だった」
5連覇をかけて臨んだ2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会で、ヤマハのファクトリーチームであるYAMAHA FACTORY RACING TEAMは2位という結果を手にした。
2019年の鈴鹿8耐は最後に大きな波乱が待っていた。チェッカーまで残り時間も3分を切るころ、最後の周回に入りトップを快走していたジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team Suzuka 8H)がまさかの転倒。その直後に赤旗が提示されてレースは終了した。
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鈴鹿8耐】力走見せたホンダファクトリー高橋巧「攻めた4スティントだった」
2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会で、Red Bull Honda(レッドブルホンダ)は3位を獲得した。
レースは序盤からカワサキ、ヤマハ、そしてホンダという3つのファクトリーチームがトップを争う熾烈なレース展開となった。その中で、Red Bull Hondaの高橋巧は安定した速さで、貫禄さえ感じさせる走りを見せる。
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【鈴鹿8耐】「車椅子レーサー」青木拓磨が22年ぶりにバイクで鈴鹿を駆け抜けた
7月28日、2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会の決勝レース前のセレモニーで、鈴鹿サーキットを青木拓磨が22年ぶりに疾走した。
拓磨はロードレース世界選手権(WGP)で活躍したライダー。1995年、1996年にかけて全日本ロードレース選手権スーパーバイククラスを2連覇し、1997年にはWGPデビューを果たす。この年、500ccのV型2気筒エンジンを搭載するホンダ「NSR500V」を駆って世界に挑んだ拓磨は、その翌年もWGPを戦う予定だった。しかし1998年、シーズン前のテスト中にクラッシュ。脊髄を損傷して下半身不随となる。
【鈴鹿8耐】「車椅子レーサー」青木拓磨が22年ぶりにバイクで鈴鹿を駆け抜けた 画像
車椅子レーサーの青木拓磨が、ハンドシフトを備えたホンダ「CBR1000RR」で22年ぶりに鈴鹿サーキットを走った(7月28日)
「モータースポーツ×ライダー×ご当地キャラ」で地域興し…鈴鹿8耐で10年目「逆バンクキャンプ」の次の一手とは
「鈴鹿8耐」開催中の土日、逆バンクの特設エリアにバイクを乗り入れながらキャンプができる「逆バンクde 8耐CAMP 2019」が開催された。10年目を迎え、今年も全国から400人近くのライダーたちがバイクで集まった。
昨年は大型台風が直撃し、鈴鹿サーキット内と鈴鹿市が近隣中学校に設けた避難所へ避難する事態となった。今年も土曜日に台風が鈴鹿に接近。しかし、この10年の経験や地域との連携により、参加者には万が一の避難場所などがスムーズに案内され、混乱もなく8耐の夜をキャンプで楽しんだ。