仮想現実の技術を使って克服することを目的に開発されたのが、遠隔地間コミュニケーション サポートロボット「T-TR1」だ。開発には自動運転車などを手掛ける米Toyota Research Instituteが携わった。本体は高さが2メートル強で縦長のディスプレイと360度撮影できるカメラを装備し、これを見ながら遠隔地からのコントロールで自在に動き回れるための駆動部で構成される。
競技会場でその運営をアシストするのがフィールド競技サポートロボット「FSR:Field Support Robot」だ。ハンマーや槍、こん棒など、投てき競技での回収時間の短縮と運営スタッフの労力低減に貢献する目的で開発された。積載可能な重量は最大16kgで、ハンマーがちょうど2つまでがそれにあたる。これまではこの重量物を運ぶ負担をいかに軽減するかが課題となっていたという。