座席の向きは対面、窓向きどちらも可…JR四国、幕末「ものがたり列車」のインテリア

両側面に「遙か水平の先を見つめる龍馬像」をデザインしたという1号車の「Kurofune」のイメージ。帯部分のデザインは蒸気機関をモチーフにしている。
  • 両側面に「遙か水平の先を見つめる龍馬像」をデザインしたという1号車の「Kurofune」のイメージ。帯部分のデザインは蒸気機関をモチーフにしている。
  • 1号車「Kurofune」の車内イメージ。座席レイアウトは対面式が基本だが、出入口付近にはテーブルを囲みながら自由に歓談できる「高知家の団らんシート」を12席設置。運転席側には3人以上のグループ向けに4人用シートが設置される。
  • 座席が窓向き状態となった「Kurofune」のイメージ。
  • 両側面に夜明けや青空に輝く太陽をデザインしたという、2号車「Sorafune」のイメージ。帯部分のデザインはロケットエンジンをモチーフにしている。
  • 1~2人利用で窓向きの座席を基本とした2号車「Sorafune」の車内イメージ。 座席は角度が異なるものが用意される。他にサービスカウンターや車椅子席、多目的トイレ、女性専用トイレも設置。
  • 座席を対面式とした「Sorafune」のイメージ。
  • 座席レイアウト。上は基本状態で、中は「Sorafune」が対面状態になった場合、下は「Kurofune」が窓向き状態になった場合。

JR四国は5月27日、2020年春に運行を開始する予定としている新たな観光列車『志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり』のインテリアデザインを明らかにした。

この列車はキハ185系特急型気動車2両編成を改造するもので、高知県ゆかりの幕末の志士である坂本龍馬や中岡慎太郎、彼らを支えた女性たちにちなんだJR四国の新たな「ものがたり列車」となる。

2両編成のうち、「Kufofune」と名付けられる1号車は定員28人で、「果て無き青空のもと、仲間達と新たな時代への『志』を語りながら大海をゆく蒸気船をモチーフに、文明開化期から萌芽する19世紀末芸術を想起させる」というデザイン、「Sorafune」と名付けられる2号車は定員19人で、「空のその先、大気圏を突き抜けた宇宙空間までにも繋がる未来への『夢』をコンセプトに、レトロSF小説で描かれる空想科学上の宇宙船」をイメージしたデザインとする。

座席は「対面席モード」と「窓向き席モード」があり、1号車は対面式、2号車は窓向きが基本となるが、要望に応じて変えることができるという。

列車は土休日を中心に土讃線高知~窪川間で1往復が設定され、列車名は下りの窪川行きが『「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」立志の抄』、上りの高知行きが『「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」開花の抄』となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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