豊肥本線肥後大津-阿蘇間は2020年度内再開の見通し

国土交通省が示した、現在の熊本地震関連の復旧状況。
  • 国土交通省が示した、現在の熊本地震関連の復旧状況。
  • 現在、大分側の折り返し駅となっている阿蘇駅。(AC)

国土交通省は4月12日、2016年4月に発生した熊本地震の影響で長期不通が続いている豊肥本線肥後大津~阿蘇間が、2020年度内に復旧できる見通しになったことを明らかにした。

これは、4月10日に開催された「JR豊肥本線復旧連絡協議会」での協議において、関係機関(国土交通省・熊本県・JR九州)で鉄道復旧工事の工程を精査した結果を受けたもので、道路や砂防などの工事と円滑に連携・調整を図ること、熊本県が立野地区で行なっている砂防・治水工事を早期に終え、鉄道の復旧工事と錯綜しないことが検討された。

その結果、豊肥本線の復旧については、2019年度末に阿蘇大橋地区の斜面崩壊部への対策を施した後、その部分を同線の復旧工事用ヤードとして活用し早期復旧を進めることになった。

豊肥本線の不通区間では、現在、肥後大津駅(熊本県大津町)と宮地駅(熊本県阿蘇市)の間で、JR九州と熊本県が代替バスを共同運行しており、平日は下り7本・上り9本、土曜日は下り4本・上り3本が設定されている。通学利用が対象のため、10連休となる今年のゴールデンウィークは4月28日から5月6日まで運休となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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