JR東海は3月22日、2020年春に予定しているダイヤ改正で、東海道新幹線全列車の最高速度を285km/hとすることを「2019年度重点施策と関連設備投資について」で明らかにした。
285km/h化は全列車をN700Aタイプとするタイミングで実施。2016年度から開始されたN700Aの新製と並行して、2017年度からは既存のN700系に対してN700Aと同様の、地震ブレーキ停止距離を短縮化するなどの改造工事が行なわれている。
2019年度は、N700Aの新製車をさらに5編成投入、N700Aタイプとする既存車の改造工事をさらに19編成で実施するとしており、計131編成が出揃った時点で1999年に登場した700系が引退する見込み。
また、バッテリー自走システムを搭載した、より安全・安定性を追求したN700Sについては、2020年7月の営業運転開始を目指して投入準備が進められ、2020年度には12編成を投入。2022年度までに全40編成を投入する予定としている。
このほか「2019年度重点施策と関連設備投資について」では、中央新幹線対策として、2018年10月に大深度地下使用を認可を受けたことに伴ない、地盤を横に掘り進めることができるシールドマシンの製作などを行ない、都市部トンネルの掘削を準備。山梨県のリニア実験線では、営業用車両の仕様策定に向けた改良型試験車を投入するとしている。