画像認識精度を競い合う「AIエッジコンテスト」入賞者が決定---経産省

第1回「AIエッジコンテスト」入賞者が揃って記念写真
  • 第1回「AIエッジコンテスト」入賞者が揃って記念写真
  • AIエッジコンテスト オブジェクト検出部門で第1位となったMIL seminar 2018のチーム
  • AIエッジコンテスト セグメンテーション部門で第1位となった横尾修平さん
  • AIエッジコンテスト オブジェクト検出部門で第2位となった浙江大学(中国)のチーム
  • AIエッジコンテスト セグメンテーション部門で第3位となったアデレード大学(オーストラリア)のチーム
  • 表彰式の後は、各チームがその成果を発表した
  • 応募総数は197チームで、社会人:学生は3:1の比率。グローバルでは国内:海外で3:1の比率だった
  • AIエッジコンテストの運営委員長を強めた北野 宏明 氏(ソニーコンピュータサイエンス研究所所長)

革新的なAIエッジコンピューティングの実現に向けて、優れた技術・人材・アイデアを発掘することを目的とする“AIエッジコンテスト”(主催:経済産業省)が開催され、このほどその第1回の入賞者が決定。3月13日、その表彰式が都内で開催された。

第1回となる今回は、Connected Industriesでの重点取り組み分野の1つとして「自動走行・モビリティサービス」に着目。その中で自動走行の実現に欠かせない画像認識に関して、画像中の物体検出の精度を競い合った。応募期間は11月19日から2019年1月27日。コンテストは「オブジェクト検出部門」、「セグメンテーション部門」の2部門で実施された。

参加者はあらかじめ都内を走行して構築されたデータセットを使い、「オブジェクト検出部門」では、車両前方カメラ画像から物体を含む矩形領域を検出するアルゴリズムを作成する。「セグメンテーション部門」では、車両前方カメラ画像からピクセルレベルで物体に対応する領域を分割するアルゴリズムを作成することがテーマとなった。

コンテストに参加したのは931人で、197チームが応募。その応募比率は社会人:学生=3:1と社会人が圧倒したが、実際に入賞できたのは学生が大半。また、応募者の国内外比率は国内:海外=3:1との結果で、入賞者もその比率に準じた内容となった。各部門の最優秀者に対しては経済産業省 商務情報政策局賞が贈られ、各部門のランキング上位者にエクストリームエッジ賞などが贈られた。

また、入賞者(最大4チーム)はそれぞれが開発した物体・領域認識アルゴリズムをカート車両に実装し、試験路上で自動走行時のアルゴリズム精度を競う「Japan Automotive AI Challenge 自動運転AIチャレンジ」に参加できる権利を獲得。その模様は3月23~24日の2日間、東京大学生産技術研究所附属千葉実験所(柏キャンパス)で公開される。
サンプルとして使われたルートは東京と埼玉の2エリアが選ばれたサンプルとして使われたルートは東京と埼玉の2エリアが選ばれた
入賞者は以下の通り(敬称略)。

●AIエッジコンテスト オブジェクト検出部門

・第1位 経済産業省商務情報政策局長賞
東京大学大学院 情報理工学系研究科 原田研究室MIL seminar 2018(日本)
小林遼馬、上原康平、尾谷圭太、原田怜
・第2位 
WARRIORS浙江大学(中国)
Miao Zhang、Jian Chen、Tianqi Gao
・第3位 
横尾修平(日本)

●AIエッジコンテスト セグメンテーション部門

・第1位 経済産業省商務情報政策局長賞
横尾修平(日本)
・第2位 MTLLAB(日本)
谷合廣紀、森大輝
・第3位 Australian Institute for Machine Learning(AIML)Group from the University of Adelaide(オーストラリア)
Yifan Liu、Xueru Zhang、Yan Zheng、Tong He他

●AIエッジコンテスト セグメンテーション部門アイデア賞

・横尾修平(日本)

《会田肇》

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